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新年EXマッチ ミリアム・シンクレア vs ピアーチ・スィエニーク


 大晦日を月嶋雫のリョナの鐘で締めたC・A。大晦日の次は新年ということで、エキシビジョンマッチが組まれていた。まず一人は昨日タッグパートナーの雫を病室送りにされたミリアム・シンクレア。そしてその相手は昨日からの連戦となるピアーチ・スィエニークだ。本来日をまたいでの連戦は疲労やダメージが残るために推奨はされないが、ピアーチ曰く。『これやっちゃだめ、あれやっちゃだめなんてすっごくストレスたまるんだよ!!イベントだからやりすぎちゃだめだってのはわかるけどあれだけじゃやだー!!』
 ピアーチのダダを主催者側も悪くはないと判断し、組まれたこの試合。パワーファイターであるミリアムが最も相性が悪いさらなるパワーファイターのピアーチならいいだろうとゴーサインが出る。


「よくも雫をあそこまで・・・・・・絶対に許さないからね・・・!!」

「え~?それを承知でリングに上がったんだから私に怒るのはおかしくな~い?それにほら!ちゃんとそこにセコンドで立ってるじゃない!怒ることなんてないんじゃないかなぁ?」


 表情を険しくして睨みつけてくるミリアムに対し、ピアーチはいつもと変わらない様子でミリアムのコーナーの下にいる雫を見た。ピアーチに打ちのめされ、ボディに108回パンチを打ち込まれた雫は顔色も悪く、本来なら医務室で寝ていることを推奨されていた。だが、ミリアムがピアーチとの試合に挑むと聞いていてもたってもいられずに周囲の制止を聞かず、セコンドに立ったのだ。そして、着ているのは愛用している白と青のリングコスチュームの上に白のTシャツを重ね、ミリアムに何かあれば割って入るつもりなのは明らかだった。


「ほらね、元気そうじゃない?・・・もうちょっとかわいがればよかったかなぁ?」


 顔色が悪く、両腕をリングエプロンにかけて体を預けないと立っていられないほど消耗している雫を見ていけしゃあしゃあと言ってくるピアーチにミリアムの目が大きく開く。


 パァン!!

「・・・・・・その口、閉じなよ・・・」


 普段の陽気さはなりを潜め、殺気すら漂わせてピアーチを見上げるミリアム。その視線に対し、ピアーチは頬を張り飛ばされたことに不快感も見せずにっこりと笑う。


「雫もだけど、ミリィも負けん気強いよねぇ!次も楽しめそうだし、うん!」


 負けることなど考えてもいない、無邪気なピアーチの発言にさらにミリアムの表情が険しくなる。しかも、親しくもないのに愛称で呼ばれればなおさらだ。


「次なんてないわよ!!」


 ミリアムの我慢もここで切れた。ゴングが鳴らされる前にミリアムが駆けだし、ピアーチの胸元へとエルボースマッシュを叩き込んでいく。


 ズンッ!!

「前の分と雫の分・・・ここでおまけ付けて返してやるっ!!」


 一撃でピアーチが怯むとは思っていない。右エルボーを打ち込んですぐさま左エルボーを打ち込もうと振り下ろすが、ここでピアーチの手がミリアムの肘をつかんで動きを止めさせる。


「ひっどいなぁ!!ゴング前にかかってくるなんて・・・これってヒールがやることじゃない!?もう・・・お仕置き、だよぉっ!!」


 口調は軽いがミリアムの左ひじにかかる握力は絶大。骨に食い込むピアーチの指で軋みが上がり、ミリアムの顔が怒りでなく痛みに歪む。さらにミリアムの肘をつかんだ右腕一本でミリアムを振り回し、ロープへと飛ばした。慣れていないロープスルーだが、ミリアムがうまく合わせることでロープへと降られ、跳ね返されて戻ってくる。


「そぉーれっ!!潰れちゃえーっ!!」


 タイミングを合わせて襲い掛かってくるのはピアーチの巨体。その体に見合わない跳躍力で戻ってくるミリアムにフライングボディアタックを仕掛けてくる。まともに受ければミリアムがピアーチの体で押し潰されてしまうが・・・。


「舐めるんじゃないわよっ!!こんな雑な技食らうはずないでしょうっ!!」


 激突する直前、自らマットに転がってピアーチのボディアタックをすかしていくミリアム。その上を通り過ぎ、ピアーチの巨体がまともにマットに激突。


 ズッダァァン!!

「いったあぁぁ!!」


 マットに体の前面からぶつかり、さすがにたまらずピアーチが打ち付けたお腹を抱えてマットを転がる。そして、絶好のチャンスを逃すはずもなく、ミリアムが立ち上がりざまに反対側のロープへ。もう一度体をロープに預けて勢いをつけ、ピアーチの前で渾身のジャンプ!!


「うりゃああぁぁぁっ!!」

 ズムゥッ!!


 ピアーチの胸元めがけ、右肘を鋭角に曲げた毒針エルボーを打ち下ろす。ミリアムの体重を一点にかけたエルボードロップはピアーチの胸元を抉り、その確かな手ごたえにミリアムがさらに追撃をかけようとして体を起こそうとしていくが、打ち込んだ右腕がピアーチに引っ張られ、離れられない。


「は、放せぇ!!」


 自分の腕をつかむピアーチの握力に、全体重をかけたエルボーも大してダメージを与えていないことを悟り、顔色を変えて離れようとするミリアム。捕まってしまえば同じパワーファイター同士、自分を上回る体格とパワーのピアーチが有利だということを身に染みて理解しているミリアムが腕を振りほどこうと体をひねるが、ピアーチは単純な腕力だけでミリアムの抵抗をひねりつぶし、逆側の腕を伸ばしてミリアムの喉をわしづかみにしていく。


「やーだよっ!!それに・・・痛かったんだからお返ししないと、ねぇ!!」


 ピアーチがミリアムの喉をつかんだまま体を起こし、そのまま立ち上がっていく。それにつられてミリアムも引きずり上げられ、腕一本で体全体が釣り上げられた。ワンハンドネックハンギングツリーで釣り上げられたミリアムが両手でピアーチの腕をつかみ、両足で足を蹴りつけるがピアーチはミリアムの抵抗を気にした様子も見せずにリング内を練り歩いて捕まえたミリアムを見せびらかす。


「あぐ、ぐ・・・はな、放せぇ・・・!!」


 喉に食い込むピアーチの手に苦し気にうめきながら抵抗するミリアム。だが、ピアーチはミリアムの体重を腕一本で軽く支えたままリング中央へと戻り、そのまま大きく振りかぶっていく。


「あはははっ!!今度こそ潰れちゃえーーーっ!!」

 ズガアァァンッ!!

「ごひゅ・・・・・・!!」


 ピアーチが繰り出すワンハンドチョークスラムで真っ逆さまに叩きつけられるミリアムの体。危険な角度で後頭部からマットにめり込み、あまりの勢いに仰向けに倒れずにまんぐり返しの体勢でマットに沈んだ。


「かぁ・・・・・・ま、まだぁ・・・!!」


 ピアーチのパワーがどれほどでも、技術は大したことがなく一撃でKOされるミリアムではない。だが、ダメージは確実に残り、すぐに立ち上がりはしたものの頭部への衝撃で足に力が込めづらい。
 それでもここで引けばピアーチの体格とパワーで押し込まれてしまう。無茶を承知で右腕を振りかぶりミリアムが打ってかかるが・・・。


「真っ正面からじゃ勝ち目ないって・・・覚えてないのかなっ!!」

 バァァンッ!!


 ラリアットを打ち込もうとするミリアムに対し、ピアーチは両腕を大きく広げたまま真正面から飛び込んでいく。パワー自慢の両者が真正面からぶつかり合い、打ち負けたのはもともとパワーで劣り、チョークスラムのダメージが残るミリアムだった。


「あぐうぅっ!!つ、強・・・・・・で、も・・・負けてたまるか・・・!!」


 まるでダンプカーに衝突したように吹き飛ばされ、マットを転がるミリアム。だが、これでダウンするほどミリアムも軟ではない。が、ミリアムが立ち上がるよりもピアーチが捕まえる方が早かった。膝立ちになったミリアムを捕まえ、そのまま一気にがぶりの体勢から持ち上げ、肩の上に担ぎ上げていく。


「負けてたまるかぁ?いいねっ!!もっと頑張ってもらわないと楽しめないよっ!!」

「あぐぁ!!ぎぃっ!!せっ!!背骨ぇっ!!折れぇっ!!」


 カナディアンバックブリーカーの体勢でミリアムを捕まえたピアーチ。そのまま大きく腰を上下させると、それにつられてミリアムの体が大きく揺さぶられる。本来ただの痛め技だが、ピアーチの体格とパワーで繰り出せば、掛けられた相手の背骨をへし折りかねない決め技となる。ミリアムも必死に耐えるが、ピアーチの足腰は消耗の気配を見せず、次第にミリアムの体が大きく反り返っていく。これが続けばミリアムの背骨がへし折られてしまう。


「も・・・・・・もうやめてぇっ!!ミリィは限界よ!!」


 リングサイドでミリアムを見守っていた雫もこれ以上は無理だと必死に訴えるがピアーチは雫の懇願を気にもせず、さらにミリアムの体を揺さぶっていく。


「やめてって・・・言ってるでしょう!!いい加減にしなさい・・・!!!」


 これ以上は我慢できないと、リングサイドにいた雫が飛び込みピアーチに食って掛かっていく。だが、雫のボディに残るダメージは重く、ピアーチにしがみつくのが精いっぱい。


「これって・・・乱入って言うんだよね?プロレスはちょっと勉強したからわかるよぉ?で・・・これって反則なんだよね?じゃあ、私が善玉なんだぁ!!」


 ミリアムはもう声も出せず、雫が必死に組み付くもピアーチは気にした様子も見せない。それどころか、何かのスイッチが入った様子で口元が大きく笑みの形に歪む。


「正義の側なんだから・・・悪い子たちに何しても正義だよ、ねぇ?」


 雫がしがみつく左足が大きく振られ、ろくに体に力を込められない雫がマットに投げ出された。昨日、リョナの鐘で痛めつけられた腹部に痛みが走り、雫の顔が歪む。


「お仕置き、だよぉっ!!」


 そこへ飛び込んでいくのはカナディアンバックブリーカーで攻めつけていたミリアムの体!パワーボムの要領でミリアムの体がボディに打ち込まれ、雫が大きく口を開いて体をそり返させる。


 ドポォッ!!

「おげ・・・!!げ・・・!!えおぉ・・・・・・!!」

「し・・・ずくぅ・・・・・・相手・・・私よ・・・・・・」


 自分の上に乗ったままのミリアムを押しのけることもできず、マットに倒れた雫が悶絶する。自分の体を凶器にされ、親友を攻撃された怒りに燃えるミリアムがすぐに体を起こすが、散々責めつけられた体は力を込められず、背骨の痛みにすぐ蹲ってしまう。


「ほらほらぁ!!どうしたのかなぁ!!もっと頑張んないと・・・雫が大変なことになっちゃうよぉ!!」


 ピアーチは怒りに燃えるミリアムを蹴り倒し、またしても雫の上にミリアムの体が乗ることに。ボディの痛みにあえぐ雫にこれ以上好きにさせるわけにはいかないと、気力を振り絞るがピアーチとの実力差は気力でどうにかできるものではない。音を立ててピアーチの足がミリアムの胸に踏み下ろされ、その荷重が雫のボディへとかかる。


「ぐへっ!!」

「あおおぉぉぉ・・・・・・!!」


 ミリアムを助けるどころか自分まで標的となってしまった雫に観客からの歓声が上がり、それにこたえるようにさらに体重をかけてミリアムの胸を踏みにじるピアーチ。


「ほらほら、3カウントたっぷり入ってるんじゃないのぉ?それともプロレスのリングじゃないから何でもないのかなぁ?」


 すでに試合は決着を見せており、まだ終わっていないのはピアーチがその気になっていないだけ。二人そろって踏みにじられる光景を観客はあざ笑いながら楽しみ、会場がいい感じに盛り上がる。


『お楽しみのところではありますが、ここで新年のイベントを行わせていただきます!!』


 ここから先、ピアーチがどう二人を甚振るのか、観客が期待を募らせたところへ水を差すアナウンス。ブーイングが飛ぶ中、イベントの内容が流される。


『大晦日ということで昨日はリョナの鐘を鳴らしていただきましたが、新春といえば餅つきです!!乱入のペナルティとして、ランページ・ヴィーナスの二人の餅つき大会を行わせていただきます!!列に並んでいただき、一人一回!!さあ、お並びください!!』


 観客は昨日に引き続いてのイベントに沸き上がる中、一人不満を隠さないのはここからどう二人を甚振ろうかと考えていたピアーチ。運営はうまくピアーチに再戦を約束し、何とかうまく退場してもらったが、残された雫とミリアムは仰向けに捕らえられたままバストを露出させられ、観客のパンチに胸が青黒くはれ上がるまで殴り続けられるのだった。


            SS提供:遊馬様
            本当にいつもありがとうございます!
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PageTop特別EXマッチ 月嶋雫 vs ローズ

Comment

1期と2期ってどこで見れますか?

Re: タイトルなし

1期と2期は主催が異なるため、現在ネットには上がっておらず見ることはできないのです…。
申し訳ありませんがどうかご了承ください。

なるほど…現在ネットには上がってないんですね…
では今後の更新を楽しみにしています!

Re: タイトルなし

ありがとうございます!
今年に入り思いがけず主催も多忙となり、なかなか更新できないのが心苦しいですが。
何とか近いうちに復帰できるよう頑張ります!

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お知らせ

トーナメント本戦 組み合わせ表

トーナメント表1-2

トーナメント表2-2

上位トーナメント1回戦 対戦カード

☆第1試合 
甲斐姉妹vs
カワイイ幸子と愉快な仲間

☆第2試合
ブラックベリーvs
みこみこウォリアーズ

☆第3試合
春夏繚乱vs
ギガントヴィエーディマ

☆第4試合
ツヴァイシュメッタリンvs
The Childish

下位トーナメント1回戦 対戦カード

☆第1試合
ランページ・ヴィーナスvs
蒼黒の第五元素

☆第2試合
忍拳潮流vs退魔コンビ

☆第3試合
ちっぱいメイドズvs
ビッグ・ボンバーズ

☆第4試合
ダブルエックスvs
ギガントヴィエーディマ

参加タッグ一覧

タッグ01 タッグ02 タッグ03 タッグ03-c タッグ04 タッグ04b タッグ06 タッグ07 タッグ08 タッグ09 タッグ10 タッグ10b タッグ10c タッグ13 タッグ14

3期参加闘士一覧

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