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特別EXマッチ 月嶋雫 vs ローズ

雫さんs2   クイーンs

月嶋 雫
身長162cm 体重50kg 3サイズ B92 W58 H89 年齢:22歳
試合コス:青と白ベースの試合用レオタード

ローズ オーナー:地下闘技場運営委員会 ?勝?敗 クイーン
身長151cm 体重40kg 3サイズ:B77 W52 H83 年齢:15歳
試合コス:白スクに白いブーツ。外側黒、内側が赤いマントは取り外し可能


 鮮血に染まったアンダーグラウンドの闘いの場であるカースドエンジェル号。その中で今最も人気が高いのは美女プロレスラータッグ、ランページ・ヴィーナスの片割れである月嶋雫だ。その体躯からは想像もできないほど頑丈な体と、回復力の高さでどんな負傷をしても次の試合に後を引かず、何よりもどんな相手であっても怯えずに立ち向かい、轟沈させられる姿に注目度が高い。そして今日の対戦相手は対戦当日どころか対戦直前となる今となってもⅩのまま明かされず、いったい誰が雫の対戦相手となるのか観客が焦れる中、青のカクテルライトが場内を乱舞する。


『おぉっ、来たぞ!!』

『今日もいいやられ姿見せてくれよー!!』


 雫の入場に観客が大きな歓声を上げる中、和風レオタードに身を包んだ雫が姿を現す。豊かな胸をきわどく露出させるレオタードに観客の視線が集中する中、雫は臆することなく自分やタッグパートナーのミリアムの血が染みついたリングへと駆け上がった。そのまま髪を後ろに束ねる簪を抜き取り、艶やかな黒髪を後ろに流す。
 ただ立つだけで視線を集める雫に観客の声が上がる中、突如ライトが消されて真っ暗となる会場。観客がざわつく中、流れてきたのはリヒャルト・シュトラウス作曲の交響詩、「ツァラトゥストラはかく語りき」。


『お、おい・・・この入場曲・・・・・・』

『ひょっとして、クイーンか!?』


 入場曲が流されただけで大きくどよめく観客たち。そして雫と反対側へと目を向けるとそこに赤のカクテルライトが集中する。そこから姿を現したのは観客が予想した通り黒いマントに身を包み、白いスクール水着を着用した華奢な少女。コスチュームから覗く肌に金属のような銀色の鱗を浮かべ、般若の面で顔を隠す姿を確認した観客がどよめき声を上げる。


『本気か!?さすがの月嶋も死んじまうんじゃ・・・!?』

『いや、でもこの対戦は見たい・・・!!』


 この会場で戸惑っているのは青コーナーに立つ雫ただ一人。これまでタッグ戦で見たことのない選手と観客の反応にどう反応すればいいのかわからないまま対角コーナーに立った相手を見るが、リングに降り立ち仮面を放り投げた相手はどう見ても高校生より上には見えない。もちろん外見だけで実力を測れないのは雫もこのカースドエンジェル号で散々思い知らされている。それでも綺麗な金髪に真紅の瞳、そして露わになった顔にも銀色の鱗が張り付き、まるでファンタジー作品に登場する亜人のような印象を雫に与える。
 そんな雫の戸惑いをまったく気にしないかのように無邪気な笑顔を浮かべ、マイクを手に取って雫に話しかけるクイーン。


「こんにちわー!ここでクイーンをやってますローズって言います!初めましてですね!プロレスラーと闘うなんて初めてだからすっごく楽しみだったんですよ!」


 戸惑う雫へと人懐っこく笑いかけるクイーン・ローズに素直な雫は思わずお辞儀を返していく。いつもなら雫に野次を飛ばす観客たちだが、ここではむしろ静か・・・というよりも、まるで養豚場の豚でも見るかのような目を向けている。“かわいそうだけど明日の朝にはお肉屋さんの店先に並ぶ運命なのね”という感じの確実な未来が来ることを確信している目だ。


「え、ええ。いい試合にしましょう・・・っ!!」


 満面の笑みで握手を求めるローズに対し、雫も右手を差し出して握手しあう。見目麗しい女性と少女の友好的な握手としか見えない光景だが、握手しあった瞬間に雫の背筋にすさまじいまでの悪寒が走った。思わず握手した腕を振りほどき、距離をとる雫。


「な、何なの・・・!?」

「え、え~・・・?何か変なことしちゃった?」


 雫の体を突き動かしたのは生存本能。自分よりも強い相手と闘うことの多かった雫が無意識のうちに感じ取ったローズとの格差が、理屈抜きで雫を突き動かしたのだ。血相を変えて構えをとる雫にしょんぼりした様子を隠さないローズ。その仕草からは外見通りの少女としか見えないが、雫も観客たちもその姿に緊張を解こうとしない。


『それではこれより・・・特別EXマッチ!!月嶋雫vsローズを始めます!!』

 カーーーーン!!!!


 打ち鳴らされる試合開始のゴング。
 油断なく構えた雫は先手を取ろうと右足を前に・・・。


「よいしょっ!!」

「っ!!?」

 バキィッ!!


 一瞬もローズから気をそらさなかったはずの雫の目の前にはローズの姿が。驚愕に思考を真っ白にしながらも本能的に腕をガードに回そうとした雫の腕が真下から弾き飛ばされ、何もわからないまま雫の顎が蹴り上げられる。華奢な体格とはいえ、成人女性の雫の体が軽々と空中へと蹴り上げられるほどの一撃。観客がわかっていた、というように息を漏らす中、空中で身動きの取れない雫に襲い掛かる重力や慣性を無視しているとしか思えないローズの追撃。この場にあるのはリングとリングロープのみ。だというのに360度すべてから襲い掛かってくるローズの攻撃に、雫は反応すらできないまま白い肌に痛々しい痣を刻まれていく。


「あぁ・・・!?ぐぎいぃぃ・・・・・・!?」


 反応できていないのは当の対戦者である雫だけではない。離れた場所から見ている観客ですらローズの動きをとらえられず、まるで雫が竜巻に飲み込まれているようにしか思えない。
 かつてローズの対戦をその目で見たことのある観客ですらその動きは全く捉えられない中、360度全方位から攻撃を受け続ける雫の体が空中で回転を速めていく。このままマットへ墜落してKOかと観客が予想するが、ここで雫が魅せる。


「・・・簡、単・・・には・・・やられない・・・・・・!!」

「ほえ?掴んだ?・・・・・・すっごーーーい!!」


 何とここでこれまでの対戦者が反応もできなかったローズの攻撃にさらされ続けた雫がローズの右腕をつかんだのだ。その勢いに振り回されながらもつかんだ手を離さずにここでローズをグラウンドへ道連れにしようとする。


「絶対に逃がさない!!私と一緒に墜ちてもらうわよ!!」


 決死の表情でローズにしがみつこうとする雫。だが、雫の目の前のローズは歓喜の表情をとったまま抵抗せずに引き込まれていく。このまま雫もろともリングへと錐揉みしながら激突するかと思われたが、観客も雫も、ローズをあまりに理解していなかった。


「大したことないなって思ってたけど・・・これなら大丈夫かなっ!?」


 まるで玩具をプレゼントされた子供のように無邪気な笑みをこぼすローズ。その表情に雫が背筋を凍り付かせた瞬間雫のボディへとすさまじい衝撃が襲い掛かった。


 ドポォッ!!

「おごぉ・・・・・・!!」


 いったいどういう身体能力なのか。錐揉みしながら落下する中、ローズが振り上げた右足が雫のみぞおちを蹴り抜いて上空高く飛び上がらせたのだ。力を込めていたはずの雫の腹筋をものともせず内臓を蹂躙し、大きく開いた口から胃液をまき散らしながら空中高く舞い上がった雫が頭を下にして落下してくる。


「一度これやってみたかったんだよね。確か、こう・・・!!」


 危うげなくマットに着地したローズと、ローズを追うように落下してくる雫。見上げるローズの目が愉しそうにゆがんだ次の瞬間、マットを蹴りつけたローズが落下してくる雫の頭部に合わせ、頭突きを打ち込み再び雫を空中へと跳ね上げていった。


 ガツーン!!

「あぎぃ・・・!!」


 重力による加速と、重力を無視できるほどのローズの脚力。それらが相乗し、頭突きを打ち込まれた雫の頭部がぱっくりと割れた。上空へとはじき上げられる雫の頭部からこぼれる流血が周囲へと飛び散り、会場を赤いバラが撒かれるように彩っていく。


『んな、ばかな・・・!!』

『あんな漫画の技が現実にできる・・・夢見てるんじゃないよな!?』


 キン肉マンスーパーフェニックスのマッスルリベンジャーのプレリュードのように何度も雫の頭部をかち上げて空中高く運んでいくローズ。漫画でしか見られないと思っていた技を現実に見ることで観客があっけにとられる中、十分な高度に達したと判断したローズが雫を捕まえる。


「・・・・・・あ、ぁ・・・・・・」

「えーっと、確かこうだった!!」


 上下逆さになっていた雫の両腕をつかみ、自分が上昇する勢いを利用して雫の体を上下正しく戻すローズ。明らかに想像していた技と違うムーブに観客がざわつく中、ローズは雫の両腕を首の後ろへと回させ、頭部を前に押し出させると同時に自分の右足を雫の首に、そして左足を雫の左足で絡めて荒々しい関節技でがっちり固めていく。


『リベンジャーじゃない!!あれは・・・!!』

『マッスル・・・いや、アロガントスパークか!?』

『あの殺戮技をこの目で実際に見られるなんて・・・!!』


 ミシィ・・・グギ、グギ、バキィ・・・!!

「ぐごほ・・・!!」


 雫の全身が引き絞られ、濁った悲鳴が弱弱しく上がる。筋組織が破断し、靱帯が悲鳴を上げ、骨があまりの負担に軋みを上げる音がはっきりと観客席に聞こえるほどの苛烈・残忍・残酷な大技。血を吐き、限界を超えた負荷に雫の目が裏返るが、これはまだ前半に過ぎない。


「これで・・・終わりだよっ!!!!」


 脱力した雫の両腕を捕まえたまま足を離し、雫をうつぶせに、そして背中合わせになるように空中で体勢を変えるローズ。雫の両足に自分の両足を絡め、両肩をねじ上げながら自分はブリッジしていく。


『あれ、死ぬんじゃないのか!?』

『止めた方が・・・!!』

『もう間に合わねぇよ!!』


 観客がざわつく中、完璧に雫の体を拘束したローズが空を切る音を立てながらリングへと落下していく。あまりのスピードに雫の首が窮屈な体勢のままのけぞっていき・・・。


 ガガアァァン!!!!

「・・・・・・がはぁ・・・」


 マットに体の全面からめり込む雫。静まり返る会場の中、ゆっくりと立ち上がるローズの背後で四肢を捻じ曲げられた雫が血を吐きそのまま動かなくなる。ローズの周囲は雫の頭部からまき散らされた血と口から吐き出された血でバラの花を敷き詰めたように真っ赤に染まり、その中で一本だけ純白のバラが残る。


「ちょっとやりすぎちゃったかも・・・でも、まだ生きてるんだ。・・・ちぇー、殺意の籠め方が足りなかったのかなぁ?」


 むしろ死んでいないのが不思議なほどのダメージを受け、それでもまだ息のある雫に少し不満そうに顔をしかめるローズ。もしも雫が死亡していても同じように軽く流すのだろう、その姿に観客が恐怖する中、般若の面をかぶりなおしたローズが場外へと飛び降りて退場していく。


「クイーンってのも結構退屈なんだよね~。雫ちゃんは気に入ったからもしもう一度やるって決まったらまた遊ぼうね~♪」


 軽い足取りで退場していくローズからなるべく距離を取ろうと観客が離れる中、CAの集中医療室に運び込まれた雫は絶対安静と診断され、全快してもしばらく悪夢にうなされるのだった。


4分59秒
winner ローズ
loser  月嶋 雫(アロガントスパーク)


                      SS提供:遊馬様
                      本当にいつもありがとうございます!

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トーナメント本戦 組み合わせ表

トーナメント表1-2

トーナメント表2-2

上位トーナメント1回戦 対戦カード

☆第1試合 
甲斐姉妹vs
カワイイ幸子と愉快な仲間

☆第2試合
ブラックベリーvs
みこみこウォリアーズ

☆第3試合
春夏繚乱vs
ギガントヴィエーディマ

☆第4試合
ツヴァイシュメッタリンvs
The Childish

下位トーナメント1回戦 対戦カード

☆第1試合
ランページ・ヴィーナスvs
蒼黒の第五元素

☆第2試合
忍拳潮流vs退魔コンビ

☆第3試合
ちっぱいメイドズvs
ビッグ・ボンバーズ

☆第4試合
ダブルエックスvs
ギガントヴィエーディマ

参加タッグ一覧

タッグ01 タッグ02 タッグ03 タッグ03-c タッグ04 タッグ04b タッグ06 タッグ07 タッグ08 タッグ09 タッグ10 タッグ10b タッグ10c タッグ13 タッグ14

3期参加闘士一覧

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