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・エキシビジョンマッチ  ミリアム・梨沙・シンクレア vs 高邑巴子

ミリアムs2   巴子さんs
ミリアム・梨沙・シンクレア
身長173cm 体重63kg 3サイズ B93 W56 H86 年齢:23歳
試合コス:薄いラセットブラウンの試合用レオタード

高邑 巴子
身長181cm 体重72kg 3サイズ B82 W56 H83 年齢:17歳
試合コス:白地の上着に赤い袴の巫女服。袴の形状はスカート型



―――3期終了後、タッグの始まる少し前―――

「ヒャッハァ―――!! マジでミリアム・梨紗・シンクレアだぜオイィ!」
「アメリカのリングで見なくなったと思ったら、何やらかしたんだ一体――!」
「何でもいいさ! 表のクリーンな試合ですら何度も抜いてたんだ俺は!
まさかそれ以上のオカズが手に入るなんて、夢のようだぜ!!」

今まで自分のいたリングとは全く異なる、耳を覆わんばかりの野次の数々に、ミリアムは思わず眉をひそめる。

プロモーターとのトラブルの末、罠にかけられこの地下へと連れ込まれたミリアム。今日はそのお披露目となるデビュー戦であり、もともと表のプロレス界でも知名度のある彼女だけあって、ゴング前から会場は本戦と遜色ない熱気に包まれていた。

と言うかそもそも知らない人間であっても、腰まで伸びた金髪に澄んだブルーの瞳、そして何よりグラビアモデル顔負けの93・56・86という、はちきれんばかりの肉感的なボディ。
そんな美女がこれからルール無用のデスマッチに挑もうというのである。男達はもちろんそっちの趣味のおばさま達も、興奮するなというのは無理な話であろう。

彼女も客層の違いは分かっていたつもりだったが…慣れない毒気をまともに浴びて、不愉快さを隠せるような性格でもない。

「本当に悪趣味な場所ね…。こんなところ一刻も早く抜け出して、あのプロモーターの鼻を明かしてやるんだから」

この試合は公式戦ではないとはいえ、勝ちを積み重ねればそれだけ立場も強くなり、脱出のチャンスも広がるということは聞かされていた。
そしてもちろん鼻を明かす以上に、ミリアムにとって親友の雫と同じリングに立つことは、長い間の悲願。急に連絡が取れなくなったことで心配をかけているのは間違いなく、一刻も早く彼女を安心させるためにも、最初から躓くわけにはいかなかった。

だが……入念にストレッチを繰り返すミリアムの対角線上。対戦相手の高邑巴子は軽く身体をほぐしただけで、あとはコーナーに寄りかかり目を瞑る…フリをして、ミリアムの一挙手一投足をじっくりと観察しているのみ。
なるべく気にしないようにはしながらも、そんな相手にやりにくさを感じるのも仕方のないことだった。

(古武術ね…シズクならもう少し詳しいのかもしれないけど。あたしに馴染みのないスタイルをいきなり当ててきたのも、勝たせる気なんかないってこと?)

ミリアムの同門にも柔道や総合などの経験者はおり、後学のためにその技術を見せてもらうことはあった。また、彼女自身も何度か異種格闘技戦は行っていたが、それはあくまで表のリングでの興行。ここまで未知の相手と闘うのは、初めてと言っていい。

加えてミリアムも女子としては長身の部類に属するものの、巴子はそれをさらに上回る181cm。めったに経験のない見下ろされているという威圧感もまた、内心の不安に拍車をかけていた。

(…っ、うだうだ考えたって始まんないか! こうなったら出たとこ勝負、あたしの力を信じるっきゃない!)

しかしそのもやもやした気持ちを振り払うように、ミリアムは最後に大きく屈伸し、平手で頬を叩いて気合を入れる!
こういういい意味で開き直れるところがミリアムの長所であり、アメリカでも好成績を残してきた所以であった。

「いくよッッ!!」

カ――――――――ン!!!

右腕をグルグル回すと同時にゴングが鳴り、キッと巴子を見据えて前傾姿勢で突撃するミリアム!
まずは最も信頼を寄せる技、アックスボンバーをブチ当て主導権を握る…デビュー戦らしからぬ速攻に、巴子も一瞬、反応が遅れたかに見えた。が、次の瞬間!

「ぢゃッッ!!」

「!!?」

謎の発声と共に巴子の姿が消え、視界一杯に広がる眩しい照明。そして右腕には、重石が絡みつくような違和感!

「飛びつき腕十字と同時に膝で顎を跳ね上げ、そのまま肩へと乗りかかりました巴子さん! 両脚でミリアムさんの頭を挟む、この体勢は――――!!!」

バリイイイィィィンッッ―――――!!!!

…何が起きたのか、ミリアムには理解する暇さえなかった。右腕を捻り上げられたまま巴子の全体重が後頭部へのしかかり、なす術もなく顔面からマットへと激突。
ガラスが粉々に砕け散ったような音が会場内に響き、身体を貫く激痛がようやく神経を伝わり襲ってくる!

「い゛ッ………~~~~~~~~~ッッッ!!!!」

大粒の涙を零し、限界まで口を開いて絶叫を上げようとしたミリアムだったが。痛みのあまりその声は途中でかすれ、マイクに拾われたのは空気を吐き出す音のみだった。

「巴子さん、ルーキーが相手でも一切の容赦なし!! 久しぶりに見せました、古武術が奥義―――!!」

「虎王、完了。…っと」

興奮する実況と周囲の歓声、ボソッと呟いた巴子の声も、もはやミリアムの耳には入ってこない。技は解かれたがいまだ右腕をおかしな方向に突き上げ、マットへ突っ伏したままミリアムは土下座するような姿勢でピクピクと身体を震わせ続ける。

「ぁ゛…………ぁ゛…………」

「…悪いね。やれる時にやっちゃうのが、ここの鉄則。生き延びたいなら、心しておくといい……よっ!!」

もはや闘える状態ではないことは明らかだったが、アドバイスを送りつつもなお気を抜かないところは巴子らしいというか何と言うか。まだ意識があるのを見て取ると、その足袋に包まれた脚を高々と上げ…今度は72kgの体重をカカト一点に集中、ミリアムの肩甲骨を一直線に踏み砕く!

バキイイイイィィィッッッ!!!!

「ぎぃ゛え゛えぇぇぇ~~~~~~ッッッッ!!!!」

…あるいはギブアップを宣言していれば、巴子も止めてくれたかもしれないが。まったく思考の追いついていないミリアムには、そんな発想すら浮かびようもなかったか。

かくして骨の叩き割られる嫌な音がまたしても空気を震わせ、今度はミリアムの悲鳴も最後まで観客の耳に届けられる!
喉の奥から絞り出すようなくぐもった声は、彼女の美貌からは想像もできないものであり…そのギャップもまた、敗者としての情けなさに拍車をかけていた。

「ぇ゛っ……………」

いかに日頃から鍛えているレスラーといえど、右肩を中心に駆け巡った、今まで経験したこともない衝撃。巴子のストンピングはミリアムの身体のみならず、意識をも完膚なきまでに粉砕してしまっていた。
根元を破壊されたことで、重力に従って右腕は人形のようにぱたりと落ち…お尻を突きあげたミリアムの姿勢も徐々に膝が開いて、ガニ股でマットに這いずるような格好となる。

それは誰の目にも、潰れたカエルとしか形容しようがない無様極まる姿だった。レオタードの股間部分が赤からえんじ色に染まり、その下のマットへも水たまりが広がっていったことで、巴子は大きく息を吐いてようやく背中から足をどける。

…そして一瞬の静寂の後、大歓声に包まれるCA特設ホール!

「瞬殺―――!! あっという間の惨劇、恐るべし虎王!!
KOタイムは22秒! 最短試合更新とはなりませんでしたが、改めて古武術の恐ろしさを見せつけ、巴子さん完勝です!!」

「ビール飲む間もなく終わっちまったか――!! 実力差ありすぎたのかもしれんけど、もうちょっと楽しませてほしかったぜ巴子ォ――!!」
「ヒャアッハッハ――ッ!! これよこれ、期待以上の負けっぷりだったぜミリアム! 所詮プロレスで実績あっても、井の中の蛙だったってことがよく分かったかな――?」
「まあ情報がなかったとはいえ、隙あらば折ってくる巴子相手に不用意ではあったけど。巴子も初手からあんな技を使ってくるとはなー」
「場慣れしている巴子ならではの判断じゃったの。ミリアムめもここがどういう世界か思い知ったじゃろうが…くっくっくっ。あの力量で、果たしてこれから渡り合っていけるかの…?」
「ほほ…渡り合えなくっても一向に構いませんわよ。毎回あんな姿を見せてくれるんでしたら…ねぇ?」
「ふうふう……うっ! うへへ…今までのどの試合よりも、たくさん出たよ…!」

早々に巴子が退出し、続いて担架で運ばれようとしている間も、泡を噴いて失神したままの金髪美女を揶揄する声はやまず。
初戦からあまりにも酷な洗礼を浴びせられたミリアムだったが、それもこの地下では日常茶飯事。彼女の地獄は、まだ始まったばかりなのである。



その後もシングルで散々打ちのめされる日々が続いた後、彼女を追ってきた雫と再会。2人でここからの脱出を目指し、タッグへと出場することになるのだが…その話はまた、本戦にて。


22秒
winner 高邑巴子
loser ミリアム・梨沙・シンクレア
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大晦日EXマッチ 月嶋雫 vs ピアーチ・スィエニークPageTop下位転落チーム決定

Comment

巴子さんの活躍が また見れるとは..... 嬉しいです

Re: タイトルなし

私もまだまだ巴子さんは書きたかったものでw

お亡くなりになっていてもこういう形なら何とかなりますので、また機会がありますれば。

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トーナメント本戦 組み合わせ表

トーナメント表1-2

トーナメント表2-2

上位トーナメント1回戦 対戦カード

☆第1試合 
甲斐姉妹vs
カワイイ幸子と愉快な仲間

☆第2試合
ブラックベリーvs
みこみこウォリアーズ

☆第3試合
春夏繚乱vs
ギガントヴィエーディマ

☆第4試合
ツヴァイシュメッタリンvs
The Childish

下位トーナメント1回戦 対戦カード

☆第1試合
ランページ・ヴィーナスvs
蒼黒の第五元素

☆第2試合
忍拳潮流vs退魔コンビ

☆第3試合
ちっぱいメイドズvs
ビッグ・ボンバーズ

☆第4試合
ダブルエックスvs
ギガントヴィエーディマ

参加タッグ一覧

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