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第4試合 ツヴァイシュメッタリン vs The Childish(2/5)


ゴング前はあげはの手前、平気な素振りこそしていたが。やはり幾多の修羅場をくぐってきた真理亜…間近で感じるそのプレッシャーは尋常ではなく、ファラーシャも緊張感を増した表情で構え直す。
まずは呑まれないよう先手を取るべく、お馴染みのダンスめいたステップから懐へとステップイン。うまくフェイントも交え背後を取ると、最も信頼を寄せる技…ジャーマンスープレックスの体勢へと入る! しかし!

「えっ!?」

はっきり言って真理亜の動きは、春日とは次元が違うレベル。一瞬にして腰のクラッチを切るや、ファラーシャが反応する間もなく身体を反転、片足を捉えてテイクダウンを奪う!

「は、速いっ…!」

「あなたが遅すぎるのよ…あのへっぽこに付き合ってたせいかしらね?」

実際春日の動きに目が慣れすぎていたのも一因ではあるのだが。それを差し引いても初見で真理亜についていくのは、相応のキャリアを持つファラーシャですら不可能だった。
あえなくうつ伏せに組み伏せられた相手の背中へ乗りかかった真理亜は、抱えた左足を天井に向け捻り上げる!

「うぎいいぃぃッッ!!」

「無数の関節技を持つ真理亜さんですが、まずは小手調べか! 基本とも言えるハーフボストン!」

繋ぎ技とはいえ、瞬く間に足首と膝を極める鮮やかな手際! さらにファラーシャの口かららしからぬ悲鳴が漏れたことで、それまでのしょっぱい展開の反動もあり場内のテンションは一気に上がっていく!

「ファラーシャっ!!」

当然あげはも即座にリングイン、急いでカットへ向かおうとする! が、寝そべった体勢のまま足元に絡みつくのは、さっきちょうどその手前まで飛ばされていた春日!

「なっ…は、離してくださいっ!」

「ごめんなさい離したら真理亜さんに地獄のスパー追加されてしまいますそれだけは」

一応痩せ気味とはいえ、春日も女子としては平均的な体格。あげはの力では強引に引きずったり振りほどいたりなどできようはずもない。
つまり一旦しゃがむなりして足首を掴んでいる手をほどくしかないわけだが、そうしている間にも真理亜はサーフボード・ストレッチへと移行。観客の歓声と共に、徐々にファラーシャの悲鳴も大きくなる!

「あっ、ぐっ………! まさか、あのカットも狙って…?」

「今頃気付いたの? A.S秘蔵の闘士といえど、まだまだひよっこね」

「ぐううッッ……!」

「うおおさすがだ、やっぱ氷の女帝の異名は伊達じゃねーな真理亜! グラウンドに入ったが最後、あのファラーシャが手も足も出ねーでやんの!」
「磨き上げられたグラウンド技術に冷静な観察眼、そして技量の劣るパートナーも最大限利用する試合運び…つくづく総合力では頭一つ抜けておるの」
「ああ、フィジカルで上回る闘士なら何人かいるかもだが、つけ入る隙がある分そいつらの方がマシってレベルだからな。ロシアでの戦績も納得だわ」
「ほほ…いつも余裕綽々なファラーシャさんのあの表情。いいわいいわ、もっといじめてくださいな真理亜さん!」
「あげはも何やってんだ―――www もたもたしてると、大事なパートナーがばきばきにへし折られちまうぜ―――www」

「っっ!!」

何気ない観客の野次ではあったが、その一言はあげはのトラウマを刺激したか。彼女としては珍しく、春日を踏みつけるようにして乱暴に引き剥がすと、一直線にファラーシャの元へ!

しかし真理亜もファラーシャの反応に嗜虐の表情を浮かべつつも、その動きはしっかりと把握していた。
絶妙のタイミングでホールドを解き、突っ込んでくるあげはを悠々と迎え撃つ! まずは両者関節を手繰り合いながら、マット上で激しく体勢を入れ替えまくるポジショニング争い!

「さあ――ここで来ました! やはり避けては通れません、関節マスター同士の意地の張り合い!
前回の対戦と同様、いや、それ以上にハイレベルな駆け引きと技の応酬! 制するのは果たしてどちらか―――!?」

(前より動きは見えるようになってきたけど、やっぱり強い…! でも、私だって…!)

(ふっ…この短期間で、ここまで成長するとはね。ロシアでもここまで、寝技で私と渡り合えた闘士はいなかった。
……今度は手加減抜きで、潰しておかなくちゃ駄目かしら…!)

一見互角の攻防ではあったが、下半身、特にお尻に手が触れた際、あげはが即座に切ろうとするのを真理亜は見逃してはいなかった。前回はそれが敗因となったために、警戒するのは当然ではあるのだが…あげはの反応は少し分かりやすすぎたか。
すでに地下ではそれなりのキャリアを持つとはいえ、この辺りがまだ年齢相応の青さ。そして百戦錬磨の真理亜相手に、それは致命的な隙と言ってよかった。

「やっ…! えっ!?」

「かかったわね」

形のよいヒップラインを指でなぞるや、前の試合がフラッシュバックしたあげはは思い切り腰を引き、手のひらで菊門をガード!
絵に描いたようなフェイントではあったが、あげはが真理亜の狙いを察した時にはもう遅かった。

注意の逸れた上半身をフェイスロック気味に左腕で固め、さらに両脚であげはのふくらはぎも挟み込みながら反転! 即ちこの体勢は、裏STF!

「む゛っっ!! んぐう゛ぅ゛ぅ゛ッッ……!!」

真理亜の上に乗せられた格好になったあげはは、エビ反りになりながら必死でもがくものの、ただでさえ完璧に極まれば脱出不可能と言われているこのホールド。ましてかけ手は真理亜である…四肢はおろか首や腰すらろくに動かすこともできず、たわわに実った両胸の果実が零れ落ちそうに揺れるのみ。
その姿を囃し立てる声が、一斉に湧き上がったのは言うまでもない! そしてこのまま締め続けているだけでも、十分に真理亜の勝利は固かったかもしれないが…そこからさらに体勢を変化、観客もその意図に気付いた時、場内は割れんばかりの大歓声に包まれる!!

「フェイスロックに加え、逆の腕で肩口と肘も極め上げるハンマーロックも追加! 裏STFからチキンウイングフェイスロックに移行するこの体勢…これは!! 掟やぶりの、スワロウテイル・クラッチ返し――――!!!!」

「ゲエ――――!! 一度食らっただけで、あの複雑な技を完璧にものにしてるとは! あげはもかなりのレベルと思ったが、まだまだ格が違ったか…!?」
「ざまあないぜあげは! 所詮お前はそのだらしないおっぱいで、男を楽しませるのがお似合いよ!」
「ヒャアッハハハァ!! 今まで勝ち星を稼いできたお得意のフィニッシュホールドをかけられるってどんな気分? ねえどんな気分?」

「ぶぐぅっ! ばっ、お゛お゛お゛……」
(かっ、肩、外れっ……!! 息もっ……!)

観客の下衆な煽りが降り注ぐが、もはやあげはの耳にそれが届く余裕などない。全身をバラバラにされそうな激痛の中、何とかあげはは脱出口を探そうともがき続ける!
しかし、かつてこの技から逃れられたのは、真理亜とユキーデの2人のみ。いずれもあげはには不可能な外し方であり、それこそがスワロウテイル・クラッチという技の完成度を物語っていた。

なればこの試合はタッグ、後はパートナーのカットに望みをかけるしかない。もちろんファラーシャもそれは承知、すぐに真理亜へ組み付こうとはしていたが…その前に春日が立ちはだかり、しっかりとブロック!
春日も万全の状態ではないとはいえ、真理亜への横槍を食い止めるだけなら、さほど難しい技術は必要ない。加えてファラーシャは、さっきのサーフボードのダメージがかなり大きく、本来の動きとは程遠かった。

(つっ…背中側の肋骨にちょっと、ヒビを入れられたかしら…? でもここで、あげはを落とされるわけにはっ…!)

「許してください今の真理亜さんの邪魔したら、間違いなくお仕置きフルコースです通すわけにはいきません…!」

もとより試合序盤は、ファラーシャと互角に渡り合うだけの実力も見せている春日。完全に壁役に徹されてはファラーシャも突破する術を見出すことができず、刻一刻とあげはの限界が迫るのみ! そして!

ガゴンッッ!!

「ぶふうぅぅ~~ッッ!!!」

遂に耐え切れなくなった肩関節が嫌な音と共に外れ、口元を押さえつけている腕の隙間から、あげはは涎を噴き出して絶叫する!
その無様な姿に、一層サディステックな笑みを浮かべる真理亜。もはやシュメッタリンに、逆転の糸口は残されていないかに思われたが…!

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お知らせ

トーナメント本戦 組み合わせ表

トーナメント表1-2

トーナメント表2-2

上位トーナメント1回戦 対戦カード

☆第1試合 
甲斐姉妹vs
カワイイ幸子と愉快な仲間

☆第2試合
ブラックベリーvs
みこみこウォリアーズ

☆第3試合
春夏繚乱vs
ギガントヴィエーディマ

☆第4試合
ツヴァイシュメッタリンvs
The Childish

下位トーナメント1回戦 対戦カード

☆第1試合
ランページ・ヴィーナスvs
蒼黒の第五元素

☆第2試合
忍拳潮流vs退魔コンビ

☆第3試合
ちっぱいメイドズvs
ビッグ・ボンバーズ

☆第4試合
ダブルエックスvs
ギガントヴィエーディマ

参加タッグ一覧

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3期参加闘士一覧

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