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第4試合 ツヴァイシュメッタリン vs The Childish(3/5)


気を失ってもおかしくない程のショックが全身を駆け巡りながらも、あげははまだ勝負を諦めてはいなかった。
肩が外れたことで開いたわずかな隙間…それに全てを賭け、力を振り絞って極められていた左腕を一気に引き抜く!

「なにィ!?」

真理亜もまさかここから外されるとは思わず、舌打ちをしながら体勢を戻そうとするが!
絶妙なバランスの上に成り立っているこの難技は、裏を返せばひとつの綻びから積木崩しのように瓦解するということ。後手に回った真理亜のリカバリーは追いつかず、動かない左腕の痛みをこらえながらも、今度はあげはが真理亜を畳んでいく!

「肉を斬らせて骨を断つ!! 腕一本を犠牲にして窮地を脱したあげはさん、身体を反転させポジショニングも入れ替わりました!
2人が直角に交差するような体勢から、上になった真理亜さんの首を左脚でロック! さらに右脚と左脚を絡ませ、右手首も掴んで逆方向へとねじ上げます! 
その姿はまさに獲物を捕らえた蜘蛛! グラウンド卍固め―――!!」

「ふふ…盲点だったわ。こんな無茶な返し方があったなんてね」

「ん゛っ…! 強がるのは、よして…っ、っ、ギブアップしてください! このままだと、あなたの肩も外れますよ!」

いまだ冷静な態度を崩さない真理亜ではあったが、あげはの言葉は事実であり、その額には脂汗が浮かんでいた。通常の卍固めより脱出困難な上、効果も高いと言われる某レスラーの得意技。身体の柔らかい真理亜といえど、いつまでも凌げるものではない!

「ままままま真理亜さん――――!?」

「おっと、やるじゃないあげは…私ももう少し、仕事しないとね」

そして即ち春日とファラーシャの立場も逆転! 慌てて振り返りカットに入ろうとする春日だったが、泥臭く腰に抱きついたファラーシャがなりふり構わずそれを食い止める!

「ふぁ―――!! 離してください離してください!」

「見苦しいわよ春日…感情を処理できん人類は、ゴミだと教えたはずだけど」

しかし、あと一押しで脱臼を免れない状況であるにも関わらず、春日を見上げながら真理亜は平然と言い放つ! その余裕の根拠は理解できなかったが、真理亜さんがそう言うなら春日のやるべきことはひとつ。
パートナーの力を信じ、目の前の相手に集中するのみ! 落ち着きを取り戻した春日はファラーシャを上から抱え込み、お互い容易には動けない体勢を形作る!

「ふっ、上々。藍翅あげは…ここまで頑張ったのは褒めてあげるけど、まだまだ詰めが甘いわね」

「なっ…あ゛ッッ! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」

「おっと、あげはさんの様子が…? ああ――――! これは真理亜さんえげつない、あげはさんの外れた肩に体重を乗せ、押し潰しにかかってます!」

「えげつないとは心外ね…この世界は勝つことがすべて。あなたもそれは、何度も味わってきたでしょう?」

「ぐっ、う゛うッ……! あ゛あ゛あ゛ッッ……!!」

言うなればこれは、負荷をかけ続ける真理亜と先に締め落とそうとするあげはの我慢比べ! …しかし真理亜も分かっていて仕掛けたわけだが、この勝負はひと回り体格で勝る彼女の方が明らかに有利だった。
その上やはり左肩の状態は深刻。露出した上腕の付け根はりんごを生んだかのように大きな炎症を起こしており、外からでも骨と骨が繋がっていないのがはっきりと見て取れる。

この状態でなお、グラウンド卍を維持できるあげはの執念は驚くべきことだが…もはや意志の強さでどうにかなる範囲は、とっくに超えていた。

「さあ、もっといい声で鳴いて、私を楽しませなさい!!」

あげはの努力も虚しく、まともに力の入らない左腕を起点に真理亜はあっさりとホールドを解除。そしてあやとりの達人を思わせるような手際の良さで、みるみる体勢を切り返していく!

「やっ、やめっ……あぎゃあ゛あ゛あ゛ッッ~~~~!!!」

こうなってはもう、あげはには碌な抵抗すらできようはずもなかった。
またしても2人の位置は交代し、下になった真理亜に吊り上げられる格好となったあげはは、てこの原理でさらに両肩へと追い討ちをかけられる! リョナ界隈では定番中の定番と言っていいこの技、もはや説明は不要だろう!

「キタ━━━(゚∀゚)━━━!!! ここでロメロスペシャルを持ってきやがったか真理亜! はっはっは、股開きすぎてすじが見えそうだぞあげは――!!」
「王道だけどやっぱりいいねえ! かけられる姿が心を潤してくれる…ラウルロメロ氏の生み出したリョナの極みだよ」
「しかしあそこから冷静に怪我を突いて、この形に持ち込む真理亜もさすがだな。他の相手なら抜け出せずに終わってたはずだ」
「ほっほ、上下に揺さぶられるたび、はしたない乳房がぶるんぶるん震えおるわ。踊り子めいた衣装はその舞いを引き立たせるためのものじゃったか!」

「ほらほらあ、もう肩は死んだみたいだし…次は股関節でも、きつめにいじめてみようかしら?」

「ひいぃぃぃ~~~~ッッッ!!!」

もともと布面積の小さいコスはここまでの攻防でかなりずれてしまっており、上下ともあと少しでポロリしそうなきわどさ。そんな姿の巨乳JSが、エビ反りの姿勢で可動域の限界まで開脚させられ、首を振って泣き叫んでいるのである! 男達の視線が釘付けになるのも無理はない!

(くっ…真理亜・K・コンドラチェンコ。ここまでなんて…!)

その傍ら、ファラーシャはいまだ春日に抑え込まれたまま、身動きの取れない状態が続いていた。あげはの逆転を信じていた時まではよかったが、こうなってしまうと何とかこの状況を打開せねば、待っているのは1対2での虐殺ショーのみ!

「さすがです真理亜さん! このままなら私もお仕置きはチャラに…わっ!?」

そして自分の判断が間違っていなかったことで、安堵した春日がほっと息を漏らした瞬間をファラーシャは見逃さなかった! …別にそこまで気を抜いたわけではないのだが、ここ一番、勝負どころでの底力はやはりまだファラーシャの方が上だったか。
少し腰を引き首の後ろを腋でロックするや、そのまま背中の痛みをこらえて身体を起こし、春日を高々と逆さまに抱え上げる!
もとよりあれだけのスープレックスを持つファラーシャ。見た目とは裏腹に背筋の強さは、大人と比較してもまったく引けを取らないのである!

「わっ!? わっ!?」

「おっとぉ―――!! ここでファラーシャさんも、負けず劣らず大技の体勢に入りました!
反り返りながら後ろへ倒れると同時に、春日さんの脳天を垂直にマットへと突き刺します! まさに脳天砕きの名の通り! オリジナル式・ブレーンバスタ―――!!」

ズドオオォォンン!!!

「ぶぎゅっ…」

それほど身長は高くないファラーシャとはいえ、130cm近い高さからの衝撃をまともに頭部が受ければ、脳震盪は不可避。
咄嗟に受け身を取っていれば何とかなったかもしれないが…残念ながら春日の脳は、この突然の事態に追いつくだけの処理速度をまだ持ち合わせていなかった。

「はあっ、はあっ、はあっ……」

鈍い悲鳴を上げ轟沈した春日を横目に、ファラーシャは荒い息を吐きながら身体を起こそうとする。かなりの無理をしたものの、すぐにあげはを助けねばならない……だが、顔を上げた先に飛び込んできたのは、煽るようにパチパチと手を叩く真理亜の姿だった。

「お見事、お見事…。本当にここは、生きのいい若手が多いわね…」

「……ぁ……ぁぅ…、ひ……。ファラ………」

ファラーシャが動いた時点でこの展開を読んでいた真理亜は、いち早くフィニッシュに切り替え、あっという間にあげはの右肩と右大腿骨を砕いてしまっていたのである。
かくして翅をもがれたに等しい蝶は、残忍な子供めいた笑みをたたえる真理亜の足元で、マットに貼り付けられるように背中を踏み潰されていた。…まだ意識こそあるものの、もはや闘うことなどできようはずもない。

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トーナメント本戦 組み合わせ表

トーナメント表1-2

トーナメント表2-2

上位トーナメント1回戦 対戦カード

☆第1試合 
甲斐姉妹vs
カワイイ幸子と愉快な仲間

☆第2試合
ブラックベリーvs
みこみこウォリアーズ

☆第3試合
春夏繚乱vs
ギガントヴィエーディマ

☆第4試合
ツヴァイシュメッタリンvs
The Childish

下位トーナメント1回戦 対戦カード

☆第1試合
ランページ・ヴィーナスvs
蒼黒の第五元素

☆第2試合
忍拳潮流vs退魔コンビ

☆第3試合
ちっぱいメイドズvs
ビッグ・ボンバーズ

☆第4試合
ダブルエックスvs
ギガントヴィエーディマ

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