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第4試合 ツヴァイシュメッタリン vs The Childish(4/5)


「さあ、もうお互い邪魔は入らないわ…存分に楽しみましょうか」

「く……っ」

息を呑んで真理亜と向かい合ったファラーシャは、挑発には乗らずゆっくりと円を描くように移動する。実力差は明白、その上背中の負傷も間違いなく見抜かれているだろう。
攻め込むタイミングを窺いつつ、あわよくば先に仕掛けさせたところを投げ返す…この状況、慎重にならざるを得ないのは当然の心理ではあったが。

「あらあ、来ないの? ダメよ、お客さんを退屈させちゃ!」

「っ!!」

その守りの思考に入った時点で、番狂わせを起こす可能性は摘み取られていたと言っていい! 真理亜もファラーシャの狙いなど百も承知、なおその上で、正面から一瞬にして距離を詰める矢のようなタックル!
逆にフェイントなどを警戒していた分、ファラーシャの反応はわずかではあるが遅れてしまった。…結果論ではあるが、ファラーシャには実力差を覆すだけのがむしゃらさが欠けていたのである。

「タックルに被せた投げは不発、またしても刹那のうちに組み敷かれてしまいましたファラーシャさん! こうなれば後はもう、サブミッションの女王の独壇場! 強い! 強すぎます真理亜さん―――!!」

「ハナから駆け引きで歯が立つわきゃないんだから、ダメ元で得意のスープレックスをぶっぱした方が目はあったか。まあ、さすがにこのレベルの相手とやり合った経験はなかったってことかね」

もちろん真理亜もここで容赦などするはずもなく、肋骨の損傷をさらに広げる技を選択。うつ伏せに寝かせたファラーシャの両脚と顎をロック、背中に両膝を乗せ、そのまま上下逆さまにひっくり返す! 弓矢固めとも呼ばれる複合関節技の定番、ボー・アンド・アロー・バックブリーカー!!

「うおおおお! さっきのロメロもだが、あの手この手で俺達を楽しませてくれやがるぜ真理亜は! つくづくエンターティナーとしても一流だな!」
「へいへーい! ビビッて手ェ出さねーからそんなことになるんだぜ! まあ出しても、結果は同じだったかもしれねーけどなwww」
「はっはっは、見ろよあのファラーシャの顔w 涙と鼻水でひでーことになってやがる!」
「いいねいいねー、普段澄ましてる分ギャップが際立つよ! A.Sとやらではいい成績だったらしいけど、所詮井の中の蛙だってよく分かったかなー?」

「いぎいいぃぃィィ~~~ッッ!!! ぎっ! はっ、はひっ……!!」

囃し立てる声の中、文字通り弓のように引き絞られるファラーシャの身体が急角度のカーブを描き、軋みを上げる! 逃れようのない圧力が背中にかけられ続けるこの体勢、ダメージを負っていた骨ばかりか、背骨の一部にまでも亀裂が入ってしまったか。
もはやファラーシャの表情に普段の余裕、ミステリアスな雰囲気などは微塵もなく、さながら拷問に耐えようとする哀れな一人の少女でしかなかった。

このままいけば、ファラーシャの肉体が限界を迎えるのも時間の問題。その瞬間を見届けようと、2人の一挙手一投足に観客の視線が集まる中…!

「はあっ、はあっ………、あ……?」

「…お? これはどうしましたか真理亜さん、フィニッシュの寸前でファラーシャさんを解放! 何かしらミスをしたようには見えませんでしたが…?」

「言ったでしょう、存分に楽しみましょうって。ほら、せっかくチャンスをあげたんだから、もう少し頑張ってみなさいな」

「なっ……!」

「はっはははっ! 真理亜の悪い癖が、ここで出やがったか! 可哀想になあファラーシャ!」
「ぎりぎりで落とさずにキャッチ&リリースを繰り返す、3期でも時折やってたアレやねw まったく、こういう性格だからパートナーなかなか決まらなかったってーのにw」
「どうせ今日はこの試合で最後だー! いくら時間かかってもいいから、じっくりねっとりといたぶってやれ―――!!」

言われるまでもなく、真理亜も最初からそのつもりだった。地下においては油断とも取れるこの行為ではあるが、骨の髄まで力の差とトラウマを刻み込むことで、万一再戦した時の勝率をも限りなくゼロに近づける真理亜の常套手段。またこれは、他の闘士にプレッシャーを与える、パフォーマンス的な意味も含んでいたりする。
…まあ相手の悲鳴や骨の折れる音が大好きという人なので、その辺の効果は本人としてはついでなのかもしれないが。

「うぐっ……! はっ、くうっ……!」

もちろんこんな舐めプに走るのも、逆転の目など完全に潰えたという確信あってのこと。事実ファラーシャはKOこそ免れさせてもらったものの、ボー・アンド・アローの影響でいびつに背中が曲がったままという状態。スープレックスはおろか、他の投げ技すらまともに打てようはずもなかった。

あまりに絶望的な状況に、ギブアップという選択肢も頭をよぎったが…それは間違いなく、A.Sの立場を地に貶めるレベルの失態。それ以前に真理亜がそんな申し出を受け入れるはずもなく、結局のところファラーシャは、棒立ちのままなす術なくサンドバッグにされるしかないのだった。

「あははははッ! どうしたの? わざわざ立ち技で付き合ってあげてるのに、手を出さないと勝負にならないわよ!!」

「あ゛っ! うぎっ! ごっ……!」

「これは珍しい真理亜さん、不得手なはずの打撃技でファラーシャさんを滅多打ち! もう練習というか、トレーニングモードの様相を呈してきました!
そして歪んだ体軸を矯正するかのように、お腹へと食い込む強烈なミドルキック―――!!」

「ぐぼおおおぉぉッッ………!!!」

身体をくの字に曲げてロープへともたれかかったファラーシャは、一拍後に反動をつけて頭からマットに投げ出される! 土下座するような姿勢でお尻を突きあげ、お腹を押さえて胃の内容物をせき止めようとするも…。

「う゛え゛え゛え゛え゛ッッッ!!! ばっ!! ぶぐお゛お゛お゛お゛!!!」

ただでさえ身体を内側からボロボロにされているところへこの衝撃。腹筋も食道の筋肉もまるで言うことを聞かず、女の子とは思えない濁ったえずき声と共に、腰を振りながらファラーシャはマットを汚い黄褐色へと染めていく。

(もう、私の負けでいいからっ………。お願い、早く………終わって………!)

勝ち誇る真理亜に頭を踏みつけられ、自らの吐瀉物を髪に絡ませながら、遂にファラーシャの心は折れた。…その思いが通じたのか、おもむろに真理亜は足をどけ、少し距離を取るような気配を見せる。
顔をうずめ突っ伏したままのファラーシャには、目の前で何が起きているのかは分からない。だが、これでようやく地獄のような時間から解放されるのかと、胸を撫で下ろした矢先…。

「はっ、はあっ……う゛ッッ!! や、やらせません………私が、相手ですっ……!」

「ふふ…そうまでしてパートナーを助けたいの? まるで芋虫じゃない…」

まあそもそもそんな慈悲の心など、真理亜が持ち合わせているはずもなかった。別に今のはファラーシャを見逃したわけではなく、這いずりながら真理亜の足首に噛みついたあげはの存在に気付いただけのこと。
あげはも狸寝入りでもしていれば、これ以上は何事もなくやり過ごせたかもしれないが…もとよりパートナーを見捨てるなど、できる性格ではなかったか。

「いいわ、片方だけ相手にするのも、不公平だしね…2人とも同じように、可愛がってあげるわ!」



かくしてあげはとファラーシャ、2人の地獄はここからが本番だった。大事な部分を隠すわずかな布はあえなく剥ぎ取られ、対照的な2組の膨らみとまだ未成熟な割れ目を観客に見せつけるように、真理亜は持ち技のレパートリーを次々と披露していく。
リバース・ゴリー・スペシャル、アトミックドロップ、キン肉バスター…の原型である、ジャンプせずにあの体勢のまま関節を締め上げる、ラ・マテマティカ…。

そして真理亜ほどのレベルになれば、人体が壊れるラインも熟知しているのは当然のこと。まさに生かさず殺さずという状態で、気を失うことすら許されないまま、あげはとファラーシャは代わる代わる練習台として嬲られ続ける。

「は………はひ……。ひゅっ…………」

「ゆ…ゆるひ………ぴい゛い゛い゛い゛ッッ!!」

「よーし真理亜! 次はキャメルクラッチとかどうだ? ファラーシャのケツがよく見える感じでひとつ頼むぜー!!」
「私はあげはさんがダブルエックス戦でやった、タランチュラを逆にかけられているところが見たいですわね。蜘蛛の巣に捕らえられた蝶…甘美な響きじゃありませんこと?」
「待て待て、ここはやっぱロシアの伝統、パロスペシャルしかないだろう! いや、真理亜ならOLAPもできるか? できるならぜひお願いするわ!」

真理亜が次の技に悩んだのをきっかけに、いつしか場内はリクエストが殺到する事態へと発展していった。そして真理亜もそれにきっちりと応え、どんな難技だろうと軽々と再現してしまうため、もうすべての観客は早い者勝ちと言わんばかりに我先にとリング前へ詰めかける!

「慌てない、慌てない…。まだ時間は、たっぷりあるんだから」

もはや息も絶え絶えで、糸の切れた人形のようにだらりと四肢を投げ出しながら、無造作に頭を掴まれ引き起こされる2羽の蝶…その身を案ずる者など、この場にはいようはずもない。
このまま不幸な事故が起ころうと、再起不能になろうと、もしくは回復して再び闘うことになろうと…観客にとっては、いずれもおいしい展開には変わりないのだから。

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お知らせ

トーナメント本戦 組み合わせ表

トーナメント表1-2

トーナメント表2-2

上位トーナメント1回戦 対戦カード

☆第1試合 
甲斐姉妹vs
カワイイ幸子と愉快な仲間

☆第2試合
ブラックベリーvs
みこみこウォリアーズ

☆第3試合
春夏繚乱vs
ギガントヴィエーディマ

☆第4試合
ツヴァイシュメッタリンvs
The Childish

下位トーナメント1回戦 対戦カード

☆第1試合
ランページ・ヴィーナスvs
蒼黒の第五元素

☆第2試合
忍拳潮流vs退魔コンビ

☆第3試合
ちっぱいメイドズvs
ビッグ・ボンバーズ

☆第4試合
ダブルエックスvs
ギガントヴィエーディマ

参加タッグ一覧

タッグ01 タッグ02 タッグ03 タッグ03-c タッグ04 タッグ04b タッグ06 タッグ07 タッグ08 タッグ09 タッグ10 タッグ10b タッグ10c タッグ13 タッグ14

3期参加闘士一覧

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