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第1試合 甲斐姉妹 vs カワイイ幸子と愉快な仲間(2/4)


「実際、ここまで見てきて幸子とロベルティナの力量は五分に近い…となると、カギを握るのはやはりパートナーか」

「まずはその京さん、目の前であの無呼吸連打を見せられても臆さず、真っ向から幸子さんとの打ち合いに応じます! 
…しかし、打撃戦では地下最強クラスと言っていい幸子さん! いまだペースは衰えず、京さんをも左右のフックで押し込んでいく―――!!」

「幸子、右アッパー!」

「ザッケンナコグワーッ!」

いつものヤクザスラングを叫びながら、幸子のパンチを浴びながらも強引に前に出て打ち返そうとする京。だがココロもすっかり調子を取り戻し、リングサイドからその動きを次々と読み当てる!
ぶっちゃけ喧嘩慣れしているとはいえ、ちゃんとした格闘技をかじっていない京のパンチは大振りそのもの。モーションに入る前に察知できるココロの能力と幸子の反応速度をもってすれば、カウンターを合わせるのは難しいことではなかった。

「あかん、幸子タッグはマジで役割が噛み合ってるな…ただでさえ単独で鬼強い幸子が、バフ上乗せみたいな状態になってやがる」
「ぬぅーーん!! 見せ場は最初だけだったか甲斐姉妹! なんたるザマよケジメしてしまえ!」
「完全に勢いに乗っちまったねー。ロベルティナとはいい勝負だったけど、やっぱ妹の方はまだまだか」

こうなった幸子を止められた闘士がいないのは、誰もが知る通り。一方的に殴られ続ける京の姿に、諦めムードが漂い始めたのも無理はない。
…だが!



その異変に、最初に気付いたのはココロだった。

(…幸子の反応が、ワンテンポ遅い? さっきまでカウンター入れてたタイミングでも、間に合わなくてぎりぎり避けてるような…)

然り。20分が経過し、その間何度か甲斐姉妹に交代を許しながらも、終始優勢に試合を進めてきた幸子だったが。ここに来て京の反撃を捌ききれず、特にボディに被弾する場面が目立ちつつあった。
逆に京はかなりの時間サンドバッグにされたにも関わらず、一向に変わらない動きで奇声を叫びつつ、豪快なパンチを繰り出してくる!

「はあっ、はあっ…いつもならとっくに終わってるはずなんです! どうせ無駄なあがきなんですから、さっさと倒れちゃってくださいよもう!」

「チェラッコラー! 無駄なあがきかどうかは、オドレが一番分かってんじゃねーのかゴルァ!!」

「あれ? これは…ひょっとして幸子さんの息が上がってますか? 今まで見たことなかったですが、間違いなく動きのキレも手数も、落ちてきてますよね?」

「あー、ココロのバックアップがあるとはいえ、実質1人で休みなしに甲斐姉妹を相手取ってきたわけだからな。対して甲斐姉妹は、危なくなったら片方が引っ込んで回復することができる。パートナーが非戦闘員というリスクが、ここで出ちまったか。
…まあそれでも、あれだけ幸子の打撃を受けりゃ、普通ならとっくにKOされてるって」

確かに今まで幸子の連打をまともに喰らって、沈まなかった相手はいない。真理亜にしても喰らう前にカウンターをかい潜り、関節で仕留めるというパターンだった。
予選でも十分すぎるほどその頑丈さを見せつけてきたが、つくづく甲斐姉妹の肉体はどっかおかしいと言わざるを得ない。

もはや京が押し返しつつあるのは、観客の目にも明らか。肩で息をする幸子へ、お返しとばかりに面白いようにボディが突き刺さっていく! 
ココロも声を枯らして指示を飛ばすが、いかんせん幸子の動きが追いつかないのではどうしようもない!

「あとやっぱり、最初のベアハッグで内臓を圧迫されたのが、じわじわ効いてきたってところか。何だかんだでアレは大きかった。
さて、こうなっちまうと甲斐姉妹の勝ちパターンだが…」

「げえほッ…! ぐっ! 顔を狙わないのは、褒めてあげます、があっ…!!」

「ふっ、よくやった京! 仕上げはお姉ちゃんが!!」

「ここぞとばかりに涎垂らしやがって姉貴…まあいい、幸子はすでに青息吐息よ!」

「満を持して再び乱入したロベルティナさん! 完全に足が止まった幸子さんを抱きしめ…これは!? ベアハッグではなく、ぱんつごとスカートを鷲掴みにし、思い切り引きつけると同時にその巨体を上からかぶせていきます―――!!」

「鯖折りか! 意外と絞め技のバリエーション豊かだよなロベルティナw
まあでも、あれだけの体格と握力を持ってるなら、確かにうってつけの技ではある」

裾から捲り上げるようにスカート全体を握られてしまった上、強烈な引きつけでショーツもTバックのように食い込み、幸子のお尻は丸見え状態。それだけでも場内のボルテージが上がるのには十分だったが、息苦しさで気付いていない幸子は、拘束から逃れようと必死で腰を振りはじめる!
傲慢不遜なアイドルが見せるあられもないダンスに、さらに一段と大きな歓声が上がり、理解した幸子の顔が真っ赤に染まる。しかしこのまま抵抗しなければ、ロベルティナの身体に押し潰されてしまうのは明らか! その恥ずかしい姿を囃し立てる野次を聞きながらも、幸子には一層激しくケツ振りダンスを踊るしか取るべき道はなかった。

「っっ!! まさか、幸子が…世話の焼ける!」

この事態にココロもすぐさまリングに飛び込むが、今度は京もそれをしっかり予測していた。というか序盤は姉の邪魔をしないよう、大人しくしていたにすぎない。だが今はカットを許す方が、姉の機嫌を損ねることは明白!
ココロの進路を塞ぐように正面に立つと、幸子にしたのと同様、その小さな身体からは想像もつかない程重い腹パンを叩き込む!

「ぐええええッッ!!?」

「その妙な力も、闘い慣れしてないんじゃ宝の持ち腐れだな。せいぜいこんな世界に連れ込んだ幸子と、オドレの迂闊さを恨むことだ!!」

「がっ! ごぼおッ! ぐぷッ……!!」

「これは、蒼黒戦と同じパターン! 小回りの利く京さんが、幸子チームの連携を見事に分断!
ボディの連打でコーナーまで押し込み、そのままサンドバッグにして仕留めるつもりか―――!!?」

相手の動きが事前に分かるとはいえ、ココロ自身生まれてからこんな場所での闘いはおろか、喧嘩もしたことがないような18年だった。そして京相手にその経験の浅さは、はっきり言って致命的以前に相手にならないレベル。今まで味わったこともない、内臓を抉る一撃ですっかり京の気迫に呑まれてしまったココロは、もう思考も身体もパニくったまま、なす術なくサンドバッグにされるのみ!

「ご、ぎゅぶっ……げぽぁ……ぉ……!!」

もとよりまったく鍛えられていないココロの腹筋など、京の前では薄皮も同然だった。胃袋を直接殴られるかのような感覚に瞳の焦点はぶれ、身体をくの字に曲がてココロは悶絶する! そして容赦なく放たれる、助走をつけた渾身のボディアッパー!!

「ぶぎゅぉおおぉぉぉぉッッッーーーー!!!!」

背にしたコーナーが歪むほどの衝撃と共に、京の腕は肘のあたりまでココロのお腹にめり込んでしまっていた。…少し前まで普通の女子高生だった彼女が喰らうには、あまりにむごすぎる一撃。到底耐えられるはずもなく、全身の穴が開き…ココロの生理機能は完全に決壊した。

「ぐぼッッ!! ばっ! お゛え゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛………!!」

京が拳を引き抜くと同時に、滝のような勢いで吐瀉物とおしっこが溢れ出す。すでに白目を剥いていたココロはそのまま前のめりに崩れ落ちると、マットに突っ伏した後もなお、痙攣しながら身体に溜め込んでいた汚物を外へと垂れ流し続けるのだった。

「なっ…ココロっ!?」

「フッ、できればそっちも味わいたかったが…まあいい、今日のメインディッシュはお前の方よ! アイドルの身体を堪能できる機会なんて、そうはないからなぁ!!」

「ぐううッ……!」

ココロがやられている間も、依然として幸子は鯖折りから抜け出せず。上半身を密着させ徐々に身体を預けてくるロベルティナを、足だけのブリッジで支えているような状態だった。相変わらずお尻は剥き出しのまま、もはや野次を気にする余裕もなく汗だくになって抵抗するも、ロベルティナの指はまわしをがっちりと掴んだ力士のごとく微動だにしない!

「ところで私の知ってる鯖折りと違うんですが、あっちが正しい形でいいんですか?」

「ああ、あの人のせいで相手を持ち上げるベアハッグみたいな体勢のイメージが強いんだが。相撲の決まり手としてはまわしを引きつけ、上から圧し掛かることで相手の膝を地面につかせるのを目的とした技だ。
ただまあ、力士同士でも膝や腰を痛めることが多い危険な技なんで、最近じゃほとんど見ないんだが…ロベルティナのヤツ、幸子が再起不能になろうがお構いなしってツラだなw 地下の試合としちゃ、賢明な選択だw」

もっとも観客は幸子の力尽きる瞬間を見届けようと大盛り上がりで、ヴォイドさんの解説もほとんど耳に入っていない。何しろあの幸子が今にも2敗目を喫しようかという展開、当然といえば当然である。
もはやココロの援護が受けられないこの状況、いかに幸子とて耐え切れずに膝が折れ、ロベルティナの下敷きとなるのは時間の問題かと思われた。…しかし地下には、甲子園と同種の魔物が潜む!

ブチブチブチイッッ!!!

「ぬあっ!?」

「きゅふッ……!!」

「あ―――っと!! これは、ロベルティナさん力を込めすぎたのが仇となりましたか!?
ベルトもろとも幸子さんのスカートが引き千切られ、思わぬ形で地獄の鯖折りが解かれました!!
し、しかし……ある意味それ以上のハプニングが……!」

「お、おおおおお――――!!? やべえ、この試合は永久保存版だ!! もうどっちが勝とうが関係ないわ!!」
「そんなところまで見せてくれるなんて、サービス精神旺盛すぎんだろ幸子! さすがはアイドルの鏡だな!!」
「でもその年で生えてないのは、ちょっと子供っぽすぎやしねーかオイwww もしかして赤飯もまだなのか――?www」

「え? あっ………!!」

事態に気付いた幸子が慌てて隠すも、時すでに遅し。ロベルティナの握力と力いっぱい腰を引いた幸子との相乗効果が生み出したハプニングではあったが、幸子にとっては幸運だったか不運だったか。
ビリビリに破けた残骸の一部はロベルティナの手中に、残りはひらひらとマットへ舞い落ちる…もういい加減ぼかす必要もないだろう。
即ち幸子は下半身マッパ! 女の子の一番大事な部分を、一糸纏わず外気に晒している状態!!

「くっははははは!! いい格好になったじゃないか! お前はそうやって、観客に媚売るのがお似合いだよ!」

「~~~~~っっ!!!」

茹で蛸のようになってロベルティナに殴りかかる幸子だったが、左手で股間を隠したままでは、到底いつもの威力に届きようがない。それを悠々と捌き、トドメを刺すべくロベルティナは再度両腕を広げて抱きかかってくる! さらに後方からは、ミドルキックでお尻を打ち据える京!

脱出こそ果たしたものの、幸子は見られないようにガードしながら、前後からの挟み撃ちを凌がなければならない状況。結局恥ずかしい思いをした上、KOされるまでの時間を延ばしたに過ぎなかったのかと、観客達が総立ちになって好き放題からかいまくるのも無理はない。

「やれ―――! 上も脱がせちまえロベルティナ!!」
「あはははは!! 幸子のこんな無様な姿が見られるなんて! 苦労してチケットを手に入れた甲斐があったよ!!」
「どうせもうばっちり撮られてるんだし、諦めが悪いぞ幸子ー! 無駄な努力しないでもっと見せてくれよー!!」

「くくっ、こいつらの言う通りだぜ? まあお前は、そこの使えねえ相方と違って、楽には落としてやらないがな…!」

「…それはちょっと、聞き捨てならないですね」

その何気ない挑発は、幸子の動揺に追い討ちをかけるのだけが目的だったが…いまだリングの片隅で汚物まみれになっているココロが視界に入った瞬間、幸子の表情は明らかに変貌した。

「何でもう勝った気になってるんですか?」

「ひょ?」

「まだボクのバトルフェイズは、終了してないんですよ!!」

―――ここまで甲斐姉妹の異常なタフネスばかりが目立っていたせいで、観戦しているほとんどの人間は、ひとつ大事なことを忘れていた。
幸子の才能は、天才とか呼べるレベルを遥かに超えていることを!

「なっ!!? ななな、なんと幸子さん、ここから無呼吸連打――――!!??
完全にスタミナ使い果たしたかに見えたんですが、一体どうなってるんですかこの人は!?」


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お知らせ

トーナメント本戦 組み合わせ表

トーナメント表1-2

トーナメント表2-2

上位トーナメント1回戦 対戦カード

☆第1試合 
甲斐姉妹vs
カワイイ幸子と愉快な仲間

☆第2試合
ブラックベリーvs
みこみこウォリアーズ

☆第3試合
春夏繚乱vs
ギガントヴィエーディマ

☆第4試合
ツヴァイシュメッタリンvs
The Childish

下位トーナメント1回戦 対戦カード

☆第1試合
ランページ・ヴィーナスvs
蒼黒の第五元素

☆第2試合
忍拳潮流vs退魔コンビ

☆第3試合
ちっぱいメイドズvs
ビッグ・ボンバーズ

☆第4試合
ダブルエックスvs
ギガントヴィエーディマ

参加タッグ一覧

タッグ01 タッグ02 タッグ03 タッグ03-c タッグ04 タッグ04b タッグ06 タッグ07 タッグ08 タッグ09 タッグ10 タッグ10b タッグ10c タッグ13 タッグ14

3期参加闘士一覧

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