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第4試合 蒼黒の第五元素 vs カワイイ幸子と愉快な仲間(2/2)


(とにかく今は、幸子さんが疲れるまで粘って…チャンスを待つしかありませんの)

こうなっては涼子も迂闊に手は出せず、流れは再び幸子へと傾く。…実質戦闘要員が一人しかいない幸子チームに対し、ガードを固め消耗させてから一気に二人がかりで叩く、という戦略は一見理に適っているように見える。
しかし、蒼黒にとって第二の誤算はここにあった。早いタイムで試合を終わらせることが多いため見落とされがちだが、無呼吸連打を繰り出し息ひとつ乱さない幸子のスタミナは、実のところ地下でもトップクラス。長期戦になろうと、その勢いが失速することなどまずないのである。

「ぐっ…! 腕が、痺れっ…!」

「あははっ! アイドル生活が長かったせいで身体がなまってましたけど、ようやく温まってきましたよ!
ボクのリハビリ相手としちゃ、まずまずですね!」

ガードの上からお構いなしに叩き続ける幸子のギアはますます上がり、逆に涼子のダメージの方が深刻になってきた。直撃こそ避けているものの、絶え間なくラッシュを受け続けた膝と肘は赤く腫れ上がり、すでに曲げることすら困難な状態。そして一層速度を増した回し蹴りが、必死のブロックを嘲笑うかのように毛細血管と靭帯を押し潰す!

「あ゛があああぁぁぁッッ!!!」

天を仰ぎ濁った悲鳴を上げながら、それでも体に鞭打ち追撃を防ごうとする涼子だが、ボロボロになった左腕はもう垂れ下がったまま動かすことができない。
その様子を見ると意地悪そうな笑みを浮かべ、スタンスを広く取り斜め下から強烈な一打を突き上げる幸子! 「浪速の虎」と呼ばれたボクサーの必殺ブローが、左の乳房をパンクさせんばかりの勢いで食いちぎる!

「ぴぎゃああああぁぁぁーーーーーーーーッッ!!!」

普段のマイペースな態度からは想像もできない絶叫が、限界まで開かれた涼子の口から響き渡った。拳が振り抜かれた後もそのおっぱいは、空気の抜けたゴムボールのように凹んだまま元に戻らない。クーパー靭帯はおろか乳腺に至るまで、ズタズタに引き裂かれたのは確実だろう…その激痛たるやいかばかりか。

「このおっ! よくもーーーッッ!!!」

この事態に芽依ももう躊躇わずリングに駆け込み、トドメを刺そうとする幸子を止めにかかる。しかし当然、その動きをココロが察知していないわけがない!

「幸子!」

「やれやれ、まったくタッグってのは面倒ですねえ!」

ダッシュしながら途中で身体を反転させ、レッグラリアートで強襲しようとする芽依だったが、その大技は読まれてしまっては完全に幸子得意のカウンターの的。タイミングを合わせたハイキックで迎撃され、したたかにマットへと叩きつけられる。

「あぐうッ!」

「ボクのお楽しみタイムを邪魔する無粋な貧乳には、お仕置きが必要ですね!」

そのままターゲットを芽依に切り替え、起き上がろうとするより早く馬乗りになる幸子! そして容赦なく芽依の顔面と上半身へ、マシンガンの如きパンチの雨を浴びせかける!

「あ゛っ! ぐぎッ! ぶげえッ!!」

「はっ、あ……芽依、さ……」

涼子も痛みをこらえ救出に向かおうとするも、先程のダメージはあまりにも大きすぎた。膝はガクガクと震え、ロープから手を離そうものなら倒れてしまう有様…その目の前でなす術なく、パートナーはみるみる無残な姿に変わり果てていく。
そも、この芽依という闘士はカポエイラを主体とした多彩な足技による打撃戦が持ち味。しかしこうも組み敷かれてしまっては、それを発揮することも叶わずただ逃れようとすることしかできない。地下のイクサは甘くないのだ。

「やめてください、ですのッッ!!」

「おっと!」

無論、だからといってそれを傍観しているような涼子ではない。芽依の意識が途絶えるまで続くかと思われた幸子のマウントだが、ロープの反動を使って背後から強引にボディアタック、ぎりぎりで引き剥がすことには成功する。
だが、もうお互い肩を貸さないと立ち上がることすらできない状況。相当追い詰められたことに変わりはない。

「はっ……はあっ……。涼子っ、も、やるしかない…」

芽依の言葉に、涼子も覚悟を決めた表情で頷く。このままでは幸子のスタミナが尽きるより先に、二人ともKOされてしまうことは確実。
コンビネーションプレイはリターンが大きい反面、外すと大きな隙を晒すことになる。故にここまでは様子を見てきたが…もはや出し惜しみしている場合ではない。

「ははっ、ボクの強さは身に沁みたと思いましたのに…諦めが悪いですねえ」

余裕の表情で近づいてくる幸子に対し、最後の力を振り絞って涼子と芽依は二手に分かれる。そしてリング中央で、幸子の両サイドに等間隔で位置すると…!

「行きますの、げほっ…芽依さん!」

「オッケー、これでも喰らいなさい幸子!」

「クロス!!」

「延髄ッッッーーーーー!!!」

「ダッキング!!」

1回戦でエックスを追い込むきっかけとなった、蒼黒必殺のツープラトンがここで発動! 涼子と芽依のしなやかな脚が、幸子の首を刈り取らんばかりの勢いで前後から襲いかかる!
が、それも読んでいたココロの的確な指示! しゃがみ込むようにして幸子は回避、不発に終わったかと思われたが!

「かかったわね!」

してやったりな表情で芽依がニヤリと笑う。何と二人とも延髄斬りを振り切らず途中でキャンセル、脚の軌道を変更し下から幸子の顎を蹴り上げる!

「がっ!?」

「おおっ!? ここへ来てココロさんのフォローが失敗するとは!?」

「さすがにあれだけやられりゃー、最初から織り込み済みだったな蒼黒は。ココロの方も、おそらく見通せるのは1~2秒程度が限界か…今のはちょっと焦りすぎだ」

そして上体の伸びた幸子に、今度こそ本命のクロス延髄が炸裂! 墓穴を掘ったことに混乱し指示を送れないココロを尻目に、二つの足の甲が幸子の喉元をサンドイッチにする!

ドガアアアァァッッ!!!!

「……どうよ、化け物?」

「………。……ふ、ふふっ……。ちょっとびっくりしましたが…こんなチャチな技でボクを倒せるなんて、思ってないですよねえ?」

「な、なんとぉーー!? 完璧に入った蒼黒会心のツープラトンも、幸子には効いていない!?」

「…いや、割とヤセ我慢してる感じではあるが。だがまあ、ここまでほとんど無傷だったのもあって、決定打には届かなかったな」

「今度はボクのターンですよ! ココロ!」

ここでこの試合初めて、ココロがリング内に突入。スライディングのような格好で幸子の足元へと滑り込む。
即座に振り上げた脚を戻し距離を取ろうとする蒼黒だったが、一度バク転してココロと足の裏をドッキングさせた幸子は、スカイラブの要領で自身の身長を遥かに越える高さまでジャンプ! そこから思い切り身体を捻ると、打点も威力も常識外れなローリングソバットを芽依の肩口へと叩き込んだ!

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーーッッッ!!!!」

「ふふん、こんな可愛いボクを化け物呼ばわりするなんて。目ん玉腐ってるんじゃないですか?」

「芽依さんッッ!!」

さらに幸子は空中で反転、返す刀で涼子をも狙う! が、それを阻止すべく幸子の足首を掴む二つの手!

「このっ、死にぞこないのくせに生意気ですよ!」

「ぐっ、くうっ…せめて、このくらいは役に立たないと……」

「ふん、邪魔ですどいてください!!」

文字通り執念で足を引っ張った芽依だったが、それは満身創痍の身体にさらなる追撃を浴びる結果となった。幸子は恐るべきバランス感覚で片足を掴まれたまま、逆の足を蹴り出し芽依の鎖骨を粉砕! そして着地するとすぐに、一回転しての回し蹴りで柔らかいお腹を深々と抉る!

「ぐぼああぁぁ………ッッ!!」

もはや芽依に、この一撃を堪える力など残ってはいなかった。そのスレンダーな身体はくの字に折れ曲がったまま水平方向へ弾き飛ばされ、リング外へ転落。口と鼻から胃の内容物をゴボゴボと噴き出し、完全に白目を剥いて薄い胸を不規則に上下させている。

「芽依さん、芽依さんッッ!!」

「そんなに焦らなくても…あなたもすぐ、後を追わせてあげますよ!」



……………。

その身を挺して自分を守ってくれた芽依に報いるべく、涼子も限界を越えてなお食い下がりはしたのだが。
涼子自身が口にした通り、この幸子を倒すにはまず最低でも2対1に持ち込まなければならなかった。それが逆に1対2となり、左のおっぱいは潰されたまま…勝機など生まれようはずもない。

激痛に耐え応戦する姿を鼻で笑いながら、再び無呼吸連打を開始した幸子の前にもう片方のおっぱい、肝臓、胃袋、子宮と涼子の身体は内外ともグシャグシャに破壊されていった。そして今、コーナーに磔にされ散々サンドバッグにされた後、ようやく嗜虐心の満たされた幸子の手が止まる。

「あ゛………。あ゛っ………」

薄手ながら強度に優れているはずの防弾防刃スーツはあちこちに大きな穴が開き、ヴォイドがどのくらい凄いことかを解説しているがほとんど聞いている人はいない。
剥き出しになった肌は痛々しいまでに痣まみれで、歪に変形した大ぶりのおっぱい、下を向き息も絶え絶えに口から残りの吐瀉物を流す姿は、試合前とのギャップも相まって一層観客の熱狂を誘うのだった。

「「さーちーこ! さーちーこ!!」」

「アハハハハッ、ちょっと本気を出せば、こんなものですよ! 下から捲るドラマティックな展開の方が、ボクには合ってますからね!」

かくして改めてそのスペックを見せつけ、1敗しようと今回も優勝候補に変わりはないことを証明してみせた幸子。
一方で他チームの参謀役や観戦歴の長いマニアの間では、ココロの方こそ要注意なのではという分析もちらほらと聞こえはじめたりしていた。

…その本人はさっきの罰として、観客に手を振る幸子を肩車させられてたりするのだったが。



25分51秒
Winner カワイイ幸子と愉快な仲間 1勝1敗 
Loser 蒼黒の第五元素 1勝1敗
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トーナメント本戦 組み合わせ表

トーナメント表1-2

トーナメント表2-2

上位トーナメント1回戦 対戦カード

☆第1試合 
甲斐姉妹vs
カワイイ幸子と愉快な仲間

☆第2試合
ブラックベリーvs
みこみこウォリアーズ

☆第3試合
春夏繚乱vs
ギガントヴィエーディマ

☆第4試合
ツヴァイシュメッタリンvs
The Childish

下位トーナメント1回戦 対戦カード

☆第1試合
ランページ・ヴィーナスvs
蒼黒の第五元素

☆第2試合
忍拳潮流vs退魔コンビ

☆第3試合
ちっぱいメイドズvs
ビッグ・ボンバーズ

☆第4試合
ダブルエックスvs
ギガントヴィエーディマ

参加タッグ一覧

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