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第6試合 The Childish vs カワイイ幸子と愉快な仲間

真理亜s春日s   幸子sココロさんs

The Childish  オーナー:ラブリー眼帯の男&azm氏
真理亜・K・コンドラチェンコ
身長172cm 体重62kg 3サイズ B88E W61 H89 年齢:26歳
試合コス:競泳水着。アレーナ社のARN-5041W。あとオープングローブとレガース
春日(はるひ)
身長157cm 体重42kg 3サイズ B75 W54 H80 年齢:17歳
試合コス:お腹の大きく開いた、白と青ベースの水着。真理亜と同様オープングローブも。

カワイイ幸子と愉快な仲間  オーナー:宇野氏
貫水 幸子
身長142cm 体重37kg 3サイズ B74 W52 H75 年齢:14歳
試合コス:背中に悪魔の羽、胸にハートマークのスリット、首と右手を首輪と腕輪につけたチェーンを繋いでるステージ衣装っぽいアイドルコス
睦月ココロ
身長162cm 体重??kg 3サイズ B80 W63 H88 年齢:18歳
試合コス:ピンク色の上着とスカート、白いシャツに水色のネクタイ。おそらくは学校の制服。あとストッキング。


「さ~て次の試合は、いよいよ皆様お待ちかね……」
「大人げのねえ『The childish』対可愛げのねえ『カワイイ幸子と愉快な仲間』だぜ!」
 ローズとヴォイドの実況解説も、第6試合にもなってくると、かなり息のあったものになってきた。
「このカードは注目ですね、解説のヴォイドさん。何せ闘士単体で見れば、地下トップクラスの二人がでてくるんですから」
「まあ、二人ともアタシの半分程度の実力は持っているだろうな。アタシの半分っていや、相当なモンだぜ」
 二人の言うとおり、予選試合の中ではもっとも注目を集めているのがこのカードであった。
圧倒的な爆発力を持つ打撃で他の女闘士を制し、第3回大会の覇者となった幸子。
 第3回大会ではその力を十分に発揮できなかったものの、恐るべき関節技術で大会屈指の実力者と評されたマリア。
両者ともに優勝候補に挙げられる組であり、CA号屈指の女闘士が率いるタッグ同士の戦いなのだから。

「いきなり『大人気ない』と『愉快な仲間』が当ることになってしまうとはな」
「こいつは楽しみなような、mottainaiような……」
「幸子の打撃対マリアの関節……どっちが相手をねじ伏せるんだ?!」
 若い女がその肉を打たれ、関節を壊され、締められて、苦悶して絶叫を挙げる様を何よりの悦楽とする地下闘技場の観客達だったが、純粋に格闘技としての興味も、この地下試合に期待している……意外なことに。

 さて、試合場に目を移してみよう。
強化ガラスの中の戦場へと入れられた4人。各人がそれぞれの表情で、死闘の開始を待っている。
「タッグ戦って言っても、結局はボクの為に用意されたステージなんだから、ここは当然、ボクがでるよ」
 勝手知ったる地下ファイトに、再び戻ってきてテンション上がっている幸子と、アングラファイト初体験にも関わらず、緊張した様子も無く物珍しそうに辺りを見回しているココロ。
幸子はノリノリな様子で、ココロをリング外に押しやると、試合開始を楽しそうに待っていた。
「あ、君は万が一……いや、百万に一もないけど、私がピンチの時はすぐに助けに入るんだよ?それ以外の場面で、目立とうなんて考えたらダメだよ」

 幸子と愉快な仲間チームは、まずは幸子が出ることになったようだ……それを見ていた大人気ナイーズはと言うと、不機嫌そうな顔のマリアが、ガッチガチに緊張している春日に冷たく言う。
「おい、肉団子候補1号。先ずはお前が出て、あのイケ好かないアイドル崩れを少しでも疲れさせろ」
「は、はい。分りました。マリア……」
「様をつけな。殺して潰して肉団子、いやミンチにして、桜てりたまバーガーの具にしちまうよ?」
「ひッ!?せ、せめてモスにして……じゃない、分りましたマリア様」

 こうした心温まるチームワークを見せる両チーム。
春日と幸子がリング上に残れば、周りを取り囲む観衆がざわめき出す。
「肉ダルマ候補のカスガが先鋒か。格闘技術はさほど高くないようだし、幸子に瞬殺かな?」
「カスガじゃなくてハルヒ、ね。あと肉ダルマじゃなくて肉団子候補な。打たれ強さには定評があるらしいが」
「打たれ弱さに定評のあるマリアが、タフなだけのアイツを肉盾として拾ったらしいぜ」
「アイツが制裁処分で団子だかダルマだかにされたら、私が落札して肉便器にしてやってもいいな」
「俺は『幸子と愉快な仲間』の優勝に300兆ドル(ジンバブエ)賭けているからな。春日・マリア組なんぞで躓いてもらっちゃ困る」

 そんな周りの喧騒も関係なく、試合開始が告げられた。
「……」「……」
 最初の数分は睨み合いが続いた。両者とも動きはほとんど見せず、ゆっくりと時計周りに試合場を回っていく。
先に動いたのは春日。ややぎこちない動きでパンチを放っていく。
幸子に先んじて動いた、というよりは相手のプレッシャーに耐えかねて打っていったジャブ。いや、ジャブと言うにはやや腕が伸びすぎた、『ジャブとストレートの中間のパンチ』といった中途半端な攻撃が前回大会女王に通用するはずもなく、待ってましたとばかりに強烈なカウンターで迎え撃たれる。
「ふぶぅッ?!」
「ふふんッ、そんなへなちょこパンチ、喰らうわけないですよッ!」
 そのカウンターストレートを皮切りに、全大会を制した連拳打で、春日に襲い掛かる。春日のパンチと比べると、ずっと洗練されて威力もはるかに高い。
「ひぃいッ!」
 その勢いに押されるようにしてヘナヘナと腰砕けになってへたり込んだ春日。彼女目掛けて、幸子は容赦ない追撃ラッシュ。
「うわああぁぁぁっ……」
 幸子の爆発的連打に対応できず、身体を固くし、亀になって耐え忍ぶことしかできない春日。
「ふふん♪反撃もできないようですし、このままKOされて下さいね!」
 調子にのって、上から拳を豪雨の如く降らせる幸子だったが、すぐに違和感を覚える。春日は幸子の強烈な打撃に『耐えて』いた。
(ボクの連打に、反撃もせずに『耐える』ことができるなんて……この人。ただ者じゃないね)
 自分の打撃には深い自信があるだけに、それを受ける春日の異様なタフさを、幸子は早くも見抜いたのだ。

 これではラチがあかないと、手をとめ、距離を取って、春日が立ち上がるのを待つ。
亀になって守りに徹している相手は、反撃を食らう心配はないが、決定打を打ち込みづらい。
相手を立たせて、自由に動かし、攻撃を誘ってから、カウンターで大ダメージを与えて勝負を決めようという、王者らしい考えだ。
「ふっ、ふうぅッ!」
 立ち上がった春日。幸子の目論見通り、攻撃を仕掛けてくる。
だが、先ほどと違い、フットワークを駆使して間合いを調整し、パンチを打った後もしっかりと顔のガードを忘れない。
「むッ?さっきより動きも防御も、攻撃までも、良くなってますね。場に慣れてましたか」
「やッ、はッ!ふぅッ!」
 幸子の見立て通り、立ち上がりこそ緊張と場の雰囲気に呑まれて動きの鈍かった春日だが、打撃をもらったことがむしろ幸いして、動きの硬さが取れた。
地下闘技場という異様な場所がかもし出す独特の雰囲気にも慣れ、格上の幸子にも臆せず攻めて行けるようになっていた。
「むぅッ……ちょっと、ウザい感じですねェ」
 春日の攻撃を、幸子は払い、打ち落とし、ブロックしているのだが、それでも何発か、軽めの打撃をもらうようになってきた。
「い、いけるッ……私、前回女王を押している?!」
 自分の攻撃が幸子に通用する-その事実に驚きつつも、自信を深める春日。

 だが……
「調子に乗るのも、ココまでですよッ!」
 元々の地力の差は、多少の勢いだけではいかんともしがたい。
大きなダメージを与えようと、春日が放ったやや大振り気味のロングフックに、カウンターアッパーを合わせる幸子の芸術的パンチテクニック。
そこからが圧巻。重くて速いパンチを、連打でぶち込んで行く。
「ぅあああぁぅぅッッ……」
 その猛攻に、ひたすらガードを固めて守りに入るしかない春日であるが、その春日の防御ごと、幸子は叩き潰す。
「可愛いボクのパンチを喰らって惨めに沈んでね。惨めに失神してブザマな白目アヘ顔晒して、ボクの引き立て役になってよ!」
 強打でガードを弾き飛ばすと、そこから更に息もつかせぬ猛攻。
連打を春日の腹、顔、胸に叩き込み、かと思えば時折ローキックで太ももを打ち抜いて意識を散らし、そこに顔に肘打ちを食らわせる。
「ひぎぇッッ!?ぁうううぅ……」
 鼻血を大量に垂れ流し、顔を腫らしてヨロヨロとふらついている春日を見て、マリアは苦々しく舌打ちを鳴らす。
そんなマリアの苦い顔と対照的に、盛り上がるのは観客席だ。

「おおぉっ、凄え!あれが世界(地下限定)を制した左かッッ?!」
「春日、肉ダルマになる前に血ダルマだな」
「ひでえ顔になってきた。それなりに可愛い顔しているのにmottainai!……でもまあ、肉便器に顔なんて関係ないか」
「幸子、ヒン剥いちまえよ!事故に見せかけて剥ぎ取れ!」

 盛り上がった観衆の歓声の中、コーナーに追い詰められてかろうじて立つ春日。
無意識にマリアの方へ手を伸ばしている。
「ちッ……」
 流石にその手を叩き、タッチを成立させると、ゆっくりとリングに入るマリア。
不機嫌そうに口を「へ」の字にして、目を三白眼のように細めて、ニコニコと笑う幸子を見詰める。

おおおおぉぉッ……
 エース級の闘士同士の睨み合いに、観衆から低いどよめきが沸き起こる。
「肉団子候補1号は、あとで『訓話』と『反省会』だな」
 チラっと春日の方を見て呟き、それから幸子に視線を移して
「だがまずは、オマエだ。アイドルもどきの似非ファイ……ふンッ!」
 台詞を全て言い終わらぬ内に、マリア目掛けて顔面パンチを繰り出す幸子。しかも満面の笑みを浮かべながらだ。
それを左手の動きだけで払いつつ、バックステップで難なく捌くマリアの顔にも、凄まじい鬼の笑みが浮かんでいる。
「なかなか良いパンチじゃない?」
「あはは♪似非ファイターなんかじゃないって、理解してくれた~?」
 さきほど、春日にも見せた、重くて速いパンチを連打していく。
しかしマリアは、サイドステップ・バックステップを駆使しながらパンチの嵐を的確に防ぐと、攻撃の手がわずかに緩んだ一瞬を見逃さず、低空タックルに入って幸子を引き倒す。
「ホラよ、っと!」
 サンビストの必殺技、アキレス腱固めで幸子の足に激痛を与える。
「ぃぃいいいがぎゃがががぁぁッ!?」
 今まで余裕だった幸子が、この試合始めて見せる苦痛に満ちた表情と絶叫。いや、この地下闘技場での全試合を通じても、ここまで切羽詰った幸子の悲鳴は、なかなか聞かなかったのではないか?
「危ない!」
 ただならぬ幸子の様子に、すかさずココロが乱入。トップロープからマリア目掛けて飛び掛る。
「舐めるなよッ!小娘」
 ここで幸子へのアキレスに執着しなかったのは、流石の判断と言えよう。
すかさず幸子を放して、飛び掛ってきたココロを逆に捕まえて、フェイスロックを極める。
「ぎゃああああぁぁぁッ!!痛いッ!?痛い痛い痛いいぃぃっ!?!なにコレえッ!?マジで凄く痛いよおぉぉっ!!」
 これまでの人生で、関節技なぞ味わった経験皆無のココロ。初体験の激痛に、幸子以上に身も世もなく泣き喚く。
幸子はと言えば、ココロを助けようともせず、リング外に逃げて一息ついていた。
「ふうっ……可愛いボクを守るのは当然の義務ですから、ね」
 身を挺して自分を守ったココロが苦悶している様を見て、こともなげに言い放つ。

「ふふはッ。なかなかイイ声で鳴くじゃないかッ!?」
 ココロは所詮は一般人あがり。CAに来て、少しは格闘の訓練もつんだかも知れないが、どのみち百戦錬磨のマリアの敵ではない。
フェイスロックを極めたまま、ココロの腕に両足を絡みつかせ、ナガタロックを極めるマリア。
「ぃぎゃッ!!ぎぎゃッ!!折れるぅッ!!腕が折れるゥゥゥッ!!顔が潰れちゃうよおおおっぉぉッ!!」
 ココロが全身の関節を折られ、無残に潰されて桜てりたまの具にされるッッ-会場のほぼ全員がそう思った時、突然マリアは関節技を外し、ココロを解放した。
「そう簡単に潰し切ってしまっちゃあ、楽しみってもんがないだろう。クフフフ」
 マリアが格下の相手に見せる遊び、キャッチ&リリース。
関節技で十分に痛めつけておきながら、折れる前に放し、そしてまた関節技に捉え、痛めつけては放す、を繰り返す。
そうして、対戦相手にトラウマを植え付けるマリアの趣味の一つだった。

「またキャッチ&リリースか。流石マリアさん!そこに痺れる憧れるうゥゥッ!!」
「いやいや、また余計なことしやがって。そんなもったいぶってないで、さっさとボッキリやって、悲鳴聞かせろや。俺はココロの悲痛な悲鳴が聞きたいッ!」
 解放(リリース)されたココロがふらつきながらも立ち上がって、二人が再び対峙すると、残酷な期待を昂ぶらせた観客の歓声が、一気に大きくなっていく。

-いったいマリアは、どうやってココロを嬲り尽すのか、どのようにしてトドメを刺すのか?ー
そんな期待感が高まっていき、マリアが動き出すのを待ちわびる客席。

「まったくだらしないですッ!!」
 その騒然とした歓声のカーテンを、引き裂くようにして響いたのは、幸子の声である。
コーナー最上段から高く跳躍。
「アレをやりますよッ!」
 そうパートナーに合図を送って、彼女の肩に片足で着地。そのままそれを踏み出しにして更に高く跳躍する。
そして空中で一回、前転して勢いをつけて、右足を伸ばしてカカトをマリアの脳天に落そうとする。

「一撃で失神させてあげますっ!」
 パートナーを利用して跳躍高度を稼ぎ、高度差を技の威力に上乗せする。
さらに前転した際の回転力も追加させるので、非常に威力の高いカカト落しを相手に食らわせることができるのだ。
二人での連携トレーニングなど、ほとんどやらなかった幸子だが、(目立つ派手な技なので)この技の習得には、それなりに時間を費やしたのである。

-これは、ヤバいッ!-
 幸子&ココロの思わぬ連携必殺技に、大ダメージを、最悪KOをも覚悟したマリアだったが、そんな彼女を、横から春日が突き飛ばす。
「あぶなーい!マリアさ……マッ゛ァ゛ッッ!?」
マリアが喰らうはずだった前転カカト落しを脳天に喰らい、盛大にマットにキスする春日。
流石のタフガールも一撃で失神させられ、顔をマットに突っ伏し、尻だけ高くあげたみっともない姿でのKO敗北を喫していた。

「は~い!試合権の無い闘士は、すみやかにリングから出て下さいね~♪」
 ここでローズによる警告が出され、交替が認められていない幸子は、リングの外へ出るよう促され、再びリング上で、ココロとマリアが睨みあうこととなった。、

「よくやった肉団子候補1号。安らかに眠れ」
 失神し、口をだらしなく開いてそこから泡を吹き、白目を剥いて痙攣している春日に向けて、ロシア正教式に十字を切るマリア。
しかし彼女の宗派は、浄土真宗西本願寺派なんだが……?
約3秒の祈りを済ませると、ココロに向って剣呑な視線を向ける。
「どうにも、さっき遊びすぎたツケを払わされちまったな」
 実際払ったのは春日ですが?
「もう、遊びの時間は……終りだよ。これからは、狩りの時間さ」
「あの、お姉サン……目がマジで怖いンですけど?」
「AAAAAAArararrarararaiii!!」 
 某ライダー(メデューサの方ではない)の如き雄叫びを上げて、少し引いているココロに迫る。
右手首を掴んで小手投げで転ばすと、すかさずそのまま保持していた腕を引き伸ばし、両足に挟み込む。
「あぎゃがぎぎぎぃッッ!?!」
 一切の容赦も遊びもない、腕ひしぎ逆十字固め。
技が極まってから2秒と立たぬうちに、ココロの肘関節から異様な音が響いた。
「ぐぅがぁぁッ!!腕がッッ、私の腕ががァッ!!」
「まだまだ、容赦なくたたんでやるよ」
「ぐっっっぐぅぇげぇえええええぇぇッッ!?!」
 腕十字で右肘を壊した4秒後には、Vクロスアームロックを完成させて、左肩を破壊する。
「ぎゃああぁぁぉぉッッ!?い、いだぃいぃッ!?肩がァァッ!?!わだじのがだガァァッ!?無理ッ!!もうだだがえまぜんんんッッ!!」
左右の上肢から発せられる激痛に、鼻水垂らして絶叫哀願するココロだったが、マリアは関節技の手を緩めない。
 足をインディアンデスロック風に極めて、更にブリッジして顔をフェイスロックに極める。いわゆる鎌固めを仕掛ける。
「ぐぐむぅぅ~ッ……ふゅぎぇぇぇぉぉ」
膝、腰椎、顔を同時に極められたココロは大声での絶叫すら出せず、幸子に助けを求めることもできず(もっとも求めても無駄だろう)、濁った声で呻き、その惨めな失神寸前アヘ面を観客に晒すだけだった。

ベギベギィィッ!!
 そして、鎌固めの完成から6秒後、ココロの膝が気味の悪い音を立てて破壊される。
「ぐぎげごぉぉッッ!?!」

ゴギリッ!!ゴギガギイィッ!!
 すぐに顎関節と鱗状縫合が外れる音がして、更に腰椎からも破滅の音が立った。
「んがぐぃぇッッ!!んあごぉッ!!」
「ふふ、これは……死ぬかもな。流石にやりすぎかな?反省反省」
 まったく反省や後悔のない清々しい顔で、ココロを解放して立ち上がる。
「…………」
 全身を破壊されまくったココロは、最早無言で完全に失神していた。
マリアの鎌固めから解放されると、うつ伏せに横たえた肉体をビクンビクンと滑稽なほどに跳ねさせ、敗北のダンスを踊って……いや、奇妙にマットを這いずり回っている。

「そっちの肉壁も潰してやったぞ。似非アイドル」
「あ~、酷いですよ。ボクは似非なんかじゃなく、正真正銘の国民的美少女アイドルなんですからね!」
 こうして再び対峙する両エース。
「やかましい。私はお気に入りの玩具兼オートガード機能付シールドを潰されて、少しご機嫌が斜めなんだよ」
「あれ、そうですかぁ?ボクはそれなりに使える小道具を貴女に潰されたんだけど、別にまったく気にしてませんよ?」
「あれ、早く医務室に運ばないと、マジで壊れて死んじまうぞ?……まあ、キサマもここで殺してやるんだが、なッ!!」
 素早いフットワークを駆使して距離を詰め、ジャブを放つマリア。
-もらいましたよ!-
 相手の攻撃を待ち構えていたところに、狙い通りにパンチが来る。
待ってましたとばかりに、カウンターのフックを合わせて行く幸子。

ー顔面に一発。怯んだところをボディに膝蹴り。そこからラッシュで撲殺しますよ!-
 そんな勝利と嗜虐の快感に満ちた未来を描いていた幸子の眼前から、マリアの顔が消え、代わりに真っ白な壁が現れた。
「あ、れッ?」
 不審と驚きが思わず声となって出る。

バンッ!
 音が……白い壁が顔に叩きつけられる音が……違うこれはマットだ!
と、右肘に凄まじい激痛が走る。
その時幸子は悟った。ジャブという餌につられて放ったフックを捌かれて、脇固めに捉えられたのだ、と。
更には、見事なカウンターフックは、実は相手の罠に嵌められて、打たされていたのだ、と。
「ぃぐがぁぅおおおおおああああッッ!?!」
 右肘は一瞬で折られた。そのまま右肩も外すマリア。
無言で左腕を掴んで、素早く身体を翻すと腕拉ぎ逆十字に極める。
「ぐぅぎゃあああああぁぁッッ!!」
 ココロの時とは違い、一切の遊びなく、仕掛けて3秒で左肘をヘシ折る。
嬲って、いたぶって、弄ばないのは、幸子という闘士の危険さを理解しているからだ。
油断して嬲り遊んで、逆転負けなど喫してしまっては目も当てられない。

「だけど、もう……こうなっちゃあマトモな反撃もできないし、たっぷりと遊ばせてもらうわよ?」
 一度幸子を放して立ち上がると、顔に残酷な笑みを浮かべて赤い舌で唇を舐める。
そう、いかに幸子と言えど、両手を破壊されてしまってはマリア相手に逆転の目はない。
ここからマリアは、幸子の身体をじっくりと破壊する悦楽を味わうつもりだった。

「ひッ?……ちょっと、何するつもりですか?!もう、試合続行は不能」
「ふふふ。キサマとて、歴戦の地下女闘士でしょう?そんな常識、ココじゃ通用しないってことくらい、分かっているでしょう」
「ボッ、ボクのような国民的超絶美少女アイドルを酷い目に合わせるなんて、そんなこと許されるはずが……国会が許しません!最高裁が許しませ……」
「うるさい!」
「ぎゃふへへッ!?」
 つま先で幸子の顔面を蹴り上げる。
グニャリと曲がった鼻から血を撒き散らし、右目を腫らして悲鳴をあげる幸子。
「ま、待ちなさい!美少女アイドルの顔面になんてことを……顔は、顔だけはやめてッ!」
「そうか?じゃあ顔は勘弁してやるよ……そらッ!」
「ぎゃぴぃッ!?」
 今度は空気の抜けたような、奇妙で滑稽な悲鳴があがった。
マリアがつま先で幸子の股間を蹴りつけたのだ。
「ふぅぎぃいいいいぃぃッ……んんんん~ッッッ……」
 目を見開き、口から涎を垂らし、足をバタバタさせて悶絶する幸子。
その右足を掴んだマリアは、自分の太ももに足を挟んで倒れ込む。
「ほぐぉげげげげぇぇッッ!?」
 股裂き膝十字。右膝関節を極めつつ、股関節を開いて痛めつける。
「あッ、あッ、アッ、アイドルがこんな格好をぉぉぉ~ッ!?嫌ッ、いぃやあああぁぁぁッッ!!」

(自称)国民的美少女アイドルが、そして第3期女王があられもない格好で悲鳴をあげる姿に、観客達は興奮し、歓声と野次をあげる。
「素晴らしい光景だ!まさかあの小生意気な幸子が、こんな惨めな格好であんな無様な悲鳴をあげるなんて」
「おらッ!何が美少女アイドル()だ!?女王だ!?テメエはただの負け犬女だ!負け犬なら負け犬らしく、もっと惨めにキャンキャン鳴け!泣き喚け!」
「マリアッッ!!その負け犬アイドルのユルユルの股ぐら、引き裂いてやれッ!!一生車椅子だッ!!」
 相変わらずの、敗者に残酷すぎる観客の声に、苦笑しながら応えるマリア。
「はいはい。今日も客席は通常営業、ってね……ほら、よッ!」
 背筋をフルに使って、幸子の股間を全開にする。同時に膝にも目いっぱいの負荷を掛ける。

ボググゥンンッ!!ベキッ!
「んんげぎゃああああぁぁぁぉぉぉぉぇ~ッ!?!?!」
 股関節が完全破壊される気味の悪い音が響き、それに絶叫が重なる。
右足がおかしな方向にねじくれ、股間をガニ股に開いた状態で固定され、マットに横たわって泣き喚く幸子。
「痛いッ痛いぃぃぃッッ!!!ボクの膝がぁッッ!?股がああぁ~ッ!?!?酷いッ!酷い酷いひどいひどいひどぃいぃぃっ!!こんな足と股間じゃ、ステージに立てないよぉおおぉッ!!」
「ははッ、良い悲鳴あげるじゃないか?ほら、もっとあげろ!負け犬の遠吠えをなッ!」
 泣き叫ぶ幸子の前に仁王立ち、左の膝を踏みにじる。
「ぎぃあああぁッ!?痛いッ!いだぁぃいいぃッ!!もうやべでぇッッ!!ひだりあじまで奪わないでぇぇッ!!」
 幸子の痛々しい姿と、無残で悲痛な悲鳴。だがその悲痛さは、客席の興奮と嗜虐心を煽るだけだった。
「ああ、素敵ですわね。3期女王が、トップファイターと呼ばれていた女が、惨めな負け犬に堕ちて逝く……最高の瞬間だわ」
「ふひひっ、まったく最高だな。特に『堕ちた女王』ってシチュは最高だぜ」
「もっと悲鳴を絞り出せ!ぶっ壊せ!ぶっ壊せ!壊せ壊せぇッ!!」
「いえ、むしろもう殺しておしまいなさい!そんな負け犬女は、さっさと屠殺なさいな!」
「コロセ!コロセ!コ・ロ・セッ!コ・ロ・セッ!コ・ロ・セッ!」
 いつの間にか、場内は『殺せコール』に満ちていた。
それを受けて、冷たい微笑を浮かべながら、言い放つ。
「そうだね。私も疲れたし、そろそろ終わらせるか……だが、キサマにトドメを刺すのは、私じゃない……春日!」
 白目を剥いて失神している春日に、鋭い叱咤の声を放つ。
……放つと、春日のところまで歩いて行って、彼女の身体をアルゼンチンバックブリーカーのように抱え上げて
「いつまでも寝てるんじゃない!トドメの栄誉、キサマにくれてやる!」
 完全失神し、脱力している春日を抱えたまま、幸子の前に立つ。

「な、何……すんの?」
 ワケもわからず、怯えた表情を浮かべる幸子の、その顔面目掛けて……
「私たち、The childishの、友情と信頼の合体必殺技。受けよ!」
「ひぃいいいいぃぃぃッッ……な、なんなのよぉおおおッッ!?!」
「友情連携必殺技!『春日落しぃッ!!』」
 春日を餅つきの杵のように振るう姿に、ほん少しの友情も連携も感じさせない。
ゴォオオンッッ!!
「ぐげッ!?」
 幸子の顔面目掛けて、春日の石頭をブチ当てた。
轟音がして、幸子の白い歯が砕けて飛び散り、血が撒き散らされる。

「終わったぞ、春日……お前のお陰だ。安らかに眠れ」
 元々脱力していた春日は、無言のまま白目を剥いている。
一方、新たに失神者の列に加わった幸子。
こちらも白目を剥き、だらしなく開いた口から舌を長く突き出した、惨めな失神オチ顔を晒していた。
その惨めな顔は涎と鼻水と涙で汚れている。
股間を裂かれた足は、惨めなガニ股ポーズのままで、そこから惨めに小便を垂れ流している。
「あぅおおぉぉ……ぶへぇぇぉぉぅ」
 時折惨めに痙攣して、間欠的にブシュッ、ブショオオォォッ、と失禁している幸子を尻目に、春日の片足を持ち、それを引きずりながら帰っていくマリアだった。

「AED!AED!早く早く!」
「強心剤ももってきて!」
 勝者が帰ったリングに、入れ替わりに救急救護班が飛び込んで、二人の敗者の手当てを始める。
特に、マリアに手酷くやられたココロは一時重篤な状態になったが、CAのオーバーテク医療でなんとかことなきを得た。
 だが、初戦でマリアから手酷くやられてトラウマを植え付けられた彼女は、回復してもしばらくはベッドで布団を被って、ガチガチと震えていたという。

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お知らせ

トーナメント本戦 組み合わせ表

トーナメント表1-2

トーナメント表2-2

上位トーナメント1回戦 対戦カード

☆第1試合 
甲斐姉妹vs
カワイイ幸子と愉快な仲間

☆第2試合
ブラックベリーvs
みこみこウォリアーズ

☆第3試合
春夏繚乱vs
ギガントヴィエーディマ

☆第4試合
ツヴァイシュメッタリンvs
The Childish

下位トーナメント1回戦 対戦カード

☆第1試合
ランページ・ヴィーナスvs
蒼黒の第五元素

☆第2試合
忍拳潮流vs退魔コンビ

☆第3試合
ちっぱいメイドズvs
ビッグ・ボンバーズ

☆第4試合
ダブルエックスvs
ギガントヴィエーディマ

参加タッグ一覧

タッグ01 タッグ02 タッグ03 タッグ03-c タッグ04 タッグ04b タッグ06 タッグ07 タッグ08 タッグ09 タッグ10 タッグ10b タッグ10c タッグ13 タッグ14

3期参加闘士一覧

地下3-1b 地下3-2 地下3-6 地下3-6b 地下3-6c 地下3-8 地下3-9 地下3-9b 地下3-10 地下3-11 地下3-12 地下3-12b 地下3-14 地下3-14b 地下3-16 地下3-17 地下3-19 地下3-20

地下3-3 地下3-5 地下3-13 地下3-15 地下3-15b 地下3-4 地下3-4b 地下3-7

地下3-Q 地下3-λ

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